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大宮の19歳MF種田陽「NCAAの新人賞狙う」。J初、米国大学リーグ挑戦の理由

ゲキサカ / 2024年5月24日 20時36分

19歳MF種田陽はルヴァン杯・岐阜戦で決勝ゴールも記録。大宮アルディージャを離れ、米国NCAAのマーシャル大学へ進学する

 Jリーグから米国大学リーグNCAAへ。日本サッカー界で初の進路を歩む選手が現れた。J3大宮アルディージャに所属するMF種田陽だ。今春に高校を卒業したばかり。U-17日本代表の経歴を持つ19歳は、ルヴァン杯の岐阜戦で決勝ゴールを決めるなど活躍したが、6月1日開催のJ3第15節、長野戦をもって双方合意の上、契約を解除。種田は、米国NCAAのマーシャル大学へ進学する。今季のトップチーム昇格時点からの既定路線だったというが、前例のない挑戦だ。どのような思いで進路を選択したのか、何を目指すのか、話を聞いた。

―5月19日に米国行きが発表されました。既定路線でしたが、広く知られていたとは言い難く、周囲が驚いた部分もあったのでは?
「クラブの公式ファンブック等で米国の大学へ進む話が紹介されていたと思いますが、知らなかった方もいて、『なんで?』と聞かれるなど反響がありました」

―前例のない挑戦に対する不安は?
「もちろん、日本では考えられないようなことが、海外では起こり得るものだとは思います。でも、失敗を前提に動くと失敗すると思うので、やれるという可能性を信じて、結果を残すという気持ちで挑戦します。元々、自分は、緊張したり、ナーバスになったりするタイプではなくて、いろいろなことに挑戦したい思いを昔から持っているので、本当に、あまり不安は感じていません。だから、まだ誰もやったことがないことに挑戦するのも、良い道かなと考えています」

―高校卒業後の進路は、Jリーグと国内大学の二択で考えていたと思います。米国行きは、どのようにして選択肢に入ったのですか?
「元々、セカンドキャリアのことなども考えて、いきなりプロに進むより、大学に進んで(人生の)視野を広げた方が良いかなと考えている部分があって、トップ昇格を希望するか、大学に進むか迷っていました。そんなときに、エージェントの会社の方から米国の大学という進路を提案されたのですが、サッカーで海外に行くと言えば、欧州というイメージ。米国のサッカーの印象を持っていなかったので、自分が思い描く道から外れることになるのではないかと思いました。でも、海外は好きですし、話だけは聞いてみようと思ったのが、きっかけです。高校3年の夏に、一度、現地でトライアウトを受けたのですが、思ったよりもレベルが高く、環境もすごく良かったので、やってみたいと思いました」

―米国の大学サッカーの環境を、どのように感じたのですか?
「プロに近い環境ですね。最近、マーシャル大のクリス・グラッシー監督に話を聞いたら、30億円くらいかけて新しい専用スタジアムを建設する計画があると言っていて、驚きました。オンラインで紹介してもらったマーシャル大のジムも広くて、アルディージャのクラブハウスのジムの10倍くらいありそうでしたね。そんなに広くなくても良いですけど(笑)。トライアウトのときは、UCLA(カルフォルニア大学ロサンゼルス校)を見学させてもらいましたが、レアル・マドリーがキャンプを行ったというのも納得できるくらいに施設が充実していて綺麗でした。どこも大学自体が大きくて、キャンパス内を車で移動するし、大学が一つの町のような規模。大学内で衣食住のすべてが完結するのではないかと思いました」

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