創部からチームを率いる就任23年目の指揮官、悲願の群馬制覇達成に男泣き!共愛学園は5発快勝で常磐を撃破して初の全国切符!
ゲキサカ / 2024年6月17日 20時7分
[6.16 インターハイ群馬県予選決勝 共愛学園高 5-1 常磐高 正田醤油スタジアム群馬]
試合が終わった瞬間から、指揮官は泣いていた。選手たちが、コーチングスタッフたちが、次々と駆け寄ってくる。6度目の決勝で初めて手にした、群馬王者の称号。今日ばかりはいくらでも涙を流していい。創部と同時にチームの監督に就任して23年もの間、この日が来ることをずっと、ずっと、待ちわびてきたのだから。
「何もないところからこのチームを始めて、決勝では5回もずっと負け続けていたので、『オレはもう絶対に優勝できないのかな……』と思ったこともありましたけど、こういう逞しい選手に恵まれて、コイツらが男にしてくれたので、もう最高です!」(共愛学園高・奈良章弘監督)。
創部23年目でようやく手にした、涙の県内初制覇!令和6年度全国高校総体(インターハイ)群馬県予選決勝が16日、正田醤油スタジアム群馬で開催され、初の全国を狙う共愛学園高と23大会ぶりの全国出場を目指す常磐高が対峙した一戦は、着実にゴールを重ねた共愛学園が5-1で快勝。インターハイと高校選手権を通じて、初めてとなる全国切符を勝ち獲っている。
今大会の群馬県予選は波乱含みの展開となった。プリンスリーグ関東1部所属の健大高崎高が、初戦で高崎商高に0-1で敗退。同じくプリンス関東1部を戦う桐生一高は準々決勝で常磐に1点差で敗れ、このブロックからは準決勝で高崎商を1-0で下した常磐が決勝へと勝ち上がる。
逆側のブロックで躍進を遂げたのは共愛学園だ。準々決勝ではプリンス関東2部所属の前橋商高相手に、後半終了間際の2ゴールで劇的な逆転勝利を収めると、準決勝では7連覇を狙う前橋育英高にPK戦で競り勝って、この日のファイナルへと勝ち上がってきた。
激闘の余波は共愛学園を容赦なく襲う。中盤のキーマン・MF村山優成(3年)とディフェンスリーダーのDF天田諒大(3年)が揃って警告累積で、決勝は出場停止に。「今日は優成と諒大が累積で出られないということで、その2人の想いも背負ってピッチに立ちました」と話したMF栁澤雅延(3年)とMF能登悠(3年)がスタメンに入り、重要な一戦のキックオフを迎える。
序盤からパワフルなアタックで攻勢に出たのは常磐。前線に並んだMF丹治竜勲(3年)とFW宮原男気(2年)をシンプルに使いつつ、MF市川颯(3年)とMF嘉指遼介(3年)がサイドを積極的に仕掛け、先制への意欲を前面に打ち出す。
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