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創部からチームを率いる就任23年目の指揮官、悲願の群馬制覇達成に男泣き!共愛学園は5発快勝で常磐を撃破して初の全国切符!

ゲキサカ / 2024年6月17日 20時7分

 共愛学園を率いる奈良監督は早々に決断した。「どうしても前でボールが収まらないので、思い切って代えました」。前半19分。1人目の交代としてFW坂本祐希(2年)を投入し、前線のポイント創出に着手すると、少しずつ攻撃のリズムが生まれていく。

 28分。スコアが動く。坂本が基点を作り、前を向いた栁澤は「あの裏に出すパスはいつも練習でやっていたこと」と完璧なスルーパスをグサリ。裏へ抜け出したMF中野一楓(3年)が右足で打ち抜いたシュートは、GKをかすめながら左スミのゴールネットへ到達する。「練習の成果が出て嬉しいです」と笑った栁澤の巧みな演出から生まれた先制点。共愛学園が1点をリードする。

 36分。点差が開く。坂本とのワンツーで中央を運んだ能登は、絶妙のタイミングでスルーパス。「能登くんが本当に触るだけというボールを出してくれたので、自分はそこに走って触るだけでした」という中野が飛び出したGKと交錯しながら放ったシュートは、ゴール右スミへ吸い込まれる。この大一番に起用された栁澤と能登のアシストで、中野は圧巻のドッピエッタ。共愛学園が2点のアドバンテージを得て、最初の40分間は終了した。

「まずは0-0の気持ちを持ちながら、点を獲る気持ちも忘れずに、どんどん行こうと思っていました」とキャプテンのDF阿久津祐樹(3年)が話した後半は、共愛学園の9番を託された2年生フォワードが躍動する。16分。「中にいる人は競り合いに強いので、ある程度良いところに蹴れば、誰かが競ってくれるだろうと思っていました」という栁澤の右CKから、中央で競り合った坂本に当たったボールは、そのままゆっくりとゴールへ転がり込む。3-0。重要な次の1点も共愛学園に記録される。

共愛学園はFW坂本祐希(9番)が3点目をゲット!

 これだけでは終わらない。24分。左からMFエルデン・バータル(3年)が中央へ送ったパスを、常磐ディフェンス陣がお見合い。ルーズボールにいち早く反応した坂本がゴールまで35メートル近い位置から叩いたシュートは、GKも弾き切れずにネットへ届く。「監督には『オマエがゴールを決めろ』と言われていました」という9番も中野に続いてドッピエッタ。4-0。共愛学園の勢いが止まらない。



 苦しくなった常磐も意地を見せる。33分。FW富田優心(3年)のパスから、右サイドを駆け上がったMF春山龍人(3年)がグラウンダークロス。ファーに詰めていた丹治が、ボールを丁寧にゴールへねじ込む。キャプテンマークを託されているチームの大黒柱の一撃。スタンドの応援団もようやく歓喜に沸き上がる。

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