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【インタビュー】アジア杯敗退で感じた反省と責任。中山雄太「今の代表は強烈なリーダーシップを取る選手があまりいない」

ゲキサカ / 2024年6月21日 6時30分

インタビューに応じたDF中山雄太

 2022年末のカタールワールドカップではメンバー発表後にアキレス腱断裂の大怪我を負い、目前に迫ったW杯初出場の夢が絶たれたDF中山雄太。あれから1年半、リハビリ中から「新しい中山雄太を見せる」をテーマに力強く再起してきた27歳はアジアカップも経験し、次なる夢舞台をたしかに見据えている。

 ゲキサカではシーズンオフで帰国中の中山に単独インタビューを実施。イングランドで過ごした2年間、次のステージでの展望、控えの立場から始まったアジア杯で見せた振る舞いなど、26年の北中米W杯を目指す土台ともなる日々について聞いた。

——まずはイングランドでの話から聞かせてください。2022年末のアキレス腱断裂から、復帰を目指した期間、主力に戻ってプレーした期間、再び負傷離脱に至った終盤戦と様々なことがあったと思います。ここまでの日々をどう捉えていますか。
「まずは起きたことはしょうがないと。でもそれで片づけず、次にまた起こしたくはないので、起こさないためにどう過ごすかということをすごく考えていました。その上でこの2年間のことが、これからのサッカー人生に大きく影響を与えるとも思っていましたし、良い影響力をどれだけ生むかはどう過ごすかが大事だなと思っていたので、先を見据えて過ごす2年間だったなと思います」

——ハダースフィールドに加入した2年前、EFLチャンピオンシップ(イングランド2部相当)は日本人選手にとって馴染みがなかったですよね。ただ、いまでは複数の日本人選手がプレーするようになり、この状況を切り拓いた立場だと思います。
「入団当初にも言っていたんですが、日本人があまりプレーしていなかったリーグで今後日本人がプレーしていく上では自分のパフォーマンス次第だなと思っていました。自分が掲げたレベルには到底及ばないシーズンを過ごしてしまったので、すごく心残りな部分はありますが、個人の部分で言えばチャンピオンシップの2年間で起きたことはすごく大きかったと思います。今後の人生で『起きてよかった、そこがターニングポイントだった』と言えるように今後できればなと思います。またいまサッカーをしている子たちがその経験を知って、より強く何かを感じてくれるようになればいいなということも考えています」

——EFLチャンピオンシップは『オプタ』のリーグパワーランキングで、5大リーグに続く世界6番目のレベルだとされています。昨季はレスター・シティ、サウサンプトンといったチームも降格してきて、とくに凄まじいレベルにあったと思いますが、その空気感をどう感じていましたか。またそこでどのようなものを得ましたか。
「やはり落ちてくるチームもありますし、昇格すればサッカー界で一番のリーグに行けるということで、人生を変えられるチャンスのあるリーグだと思います。実際、良い選手もたくさん輩出されています。いまは有名になり切れていなくても、たとえばベリンガムの弟(ジョーブ・ベリンガム/サンダーランド)も良い選手でしたし、これからビッグスターになる選手たちがゴロゴロいるリーグだと思います。もちろんその分、競争も激しいです。自分はそこに2年間いたことで、プレーは納得できるようなものではなかったですけど、それを肌感で感じてからは自分の基準、それもプレーする上での基準、生活する上での基準がすごく上がったかなと感じています。そこは現地に行ったからこそ変わったところかなと思います」

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