【インタビュー】アジア杯敗退で感じた反省と責任。中山雄太「今の代表は強烈なリーダーシップを取る選手があまりいない」
ゲキサカ / 2024年6月21日 6時30分
——ただアジア杯という大会全体の流れを見ると、中山選手と堂安律選手の存在の大きさを感じた部分もあります。2戦目でイラクに敗れた後、3戦目のインドネシア戦は大幅にメンバーを入れ替えて戦い、チームに活力が加わりましたが、2人のトレーニングでの振る舞いや発言も含め、一つのターニングポイントになったと思います。
「ただ僕はどちらかというと、それまで試合に出ていないからこそやった身だし、その立場ではやって当然のアプローチだったと思います。そもそもの話、僕はそれまでのことも反省すべきだと思っていて、ああいったことになる状況は未然に防げるし、ああなった時点でもう遅いなとも思います。ただ、そうなってしまったところには自分の責任もあるので、一言で言えば甘かったなと思っています。僕はそういうところが結果に直結しているんじゃないかと思います」
——もっとできたことがあるということでしょうか。
「まず自分が試合に出て発言することと、試合に出ずに発言することでは、発言する内容も違うし、聞く側の捉え方も変わると思っていて。自分が試合に出ていなかったという責任が自分にとっては大きかったなと思っています」
——なるほど。その話と関連するかはわからないのですが、アキレス腱の怪我から復帰した際に『新しい中山雄太を見せたい』というテーマを強く掲げていました。当時は見た目にもよくわかるフィジカル面がフォーカスされていましたが、アジア杯を見ると精神的な部分、そして振る舞いにも表れているように感じています。
「そうですね。今の代表は強烈な個性はいますし、キャプテンになる資質のある選手も結構多くいると思うんですが、強烈なリーダーシップを取る選手があまりいないと思っています。何かが起きた時に『誰がそれをするか?』というと、あまりいないなという印象がある。今は航くん(遠藤航)がキャプテンをしていますが、何かしらのプラスアルファが必要で、それなら自分がそこを担っていきたいという気持ちはあります。そこは怪我をしてカタールW杯を外から見ていて、自分が代表復帰するまでに掲げた目標でもありましたし、復帰してからの代表を肌で感じてみても、やっぱりそこが必要だなというふうにも感じています。おそらくそういう意識を持っていたことが行動に表れて、そのように感じてもらえているのかなと思います。ただ、僕はまだまだ足りない。そもそもこうして怪我をしてプレーをしていない状況、そういったことをしたくでもできないような状況を生んでしまっています。なので、まずは自分のことをしっかりして、自チームのこと、自分自身のことを整えていきたいと思います」
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