ハーフタイムに響いた「戦術に感情を乗っけろ!」という指揮官の檄。湖国の海賊・近江は4連勝中の神戸弘陵をホームで撃破!
ゲキサカ / 2024年7月1日 19時34分
[6.29 プリンスリーグ関西1部第9節 近江高 2-1 神戸弘陵高 近江高校第2G]
喜怒哀楽のすべてが詰まっているから、このサッカーというスポーツを続けてきているのだ。自分たちが心を揺さぶられながらプレーするからこそ、自分たちのプレーが見ている人の心を揺さぶるのだと信じて、湖国の海賊たちは今日もボールに感情を乗せて、グラウンドを駆け回る。
「サッカー選手やったら、『オレはこんなんやってみたい』とか、『オレはこんなんにトライしたい』とか、そんなんが絶対にあるわけで、その感情があるから、ロボットではなくて人間として生き生きしますし、そういう部分で『全員が調和してチームになれば、人に感動を与えられるサッカーになるんちゃうの?』って言いました」(近江高・前田高孝監督)。
気持ちを前面に押し出す戦いぶりで、難敵相手に粘り勝ち!6月29日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2024関西1部第9節で、4試合ぶりの勝利を目指す近江高(滋賀)と5連勝を狙う好調の神戸弘陵高 (兵庫)が対戦。MF中江大我(2年)とMF市場琉祐(2年)のゴールで2点を先行した近江が、神戸弘陵の反撃をFW池壱樹(2年)の1点に抑えて、2-1で勝利。第5節以来となる勝ち点3を手にしている。
試合は開始早々に動く。前半4分。右サイドでの連携から、外に張り出した市場が中央へ戻したボールに、逆サイドから中央へ潜っていた中江は思い切り良くシュート。DFに当たってコースが変わったボールは、そのままゴールネットへ吸い込まれる。「最近は前半から行ける試合が少なかったんですけど、今日に関しては自分たちから仕掛けていけたと思います」と話したのはボランチのMF廣瀬脩斗(3年)。積極的な攻撃参加が光る左ウイングバックの先制弾で、ホームチームが1点のリードを奪う。
「立ち上がりの5分で出足が遅かったところと、人数はいたけど足が止まったところで、きっちり決められましたね」と谷純一監督も振り返った神戸弘陵はビハインドを負う展開になったものの、右のMF大垣颯楽(3年)、右のFW石橋瀬凪(3年)と単騎で突破できるアタッカーを配したサイドからの攻撃を徹底。14分には大垣のクロスから、こぼれをキャプテンのMF木津奏芽(3年)が叩いたシュートは枠を外れるも、厚みのあるサイドアタックからフィニッシュシーンを作り出す。
神戸弘陵の右の翼、MF大垣颯楽(3年)
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