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【単独インタビュー】「机上の空論にならない」「逆に難しいことをしなくていい」冨安健洋が語るアーセナルの強みと適応力の理由

ゲキサカ / 2024年7月29日 19時3分

——そういったステージを経験し、今ではアビスパ福岡、シントトロイデン、ボローニャよりもアーセナルでの出場試合数が最も多くなりました。プレミアリーグに来てからのご自身の変化をどう感じていますか。
「まずサッカー観が変わりましたね。アーセナルに行って、アルテタ監督に出会って、サッカー観は間違いなく変えてもらったなと思っています。今まではより個人戦術でプレーしている感覚のほうが大きかったんですけど、アルテタ監督のサッカーを知って、よりチームで、11人でサッカーをするというサッカー観に間違いなく変わりました」

——自身のプレーの幅を広げるということより、チームにフォーカスする時間が長かったですか。
「そうですね。プレーの幅に関しては、もちろん左サイドバックをやって中に入っていくというのはしていましたが、お手本はいるので。お手本の選手を見ながら、この時はああしているなとか見ながら、少しずつ自分の感覚を合わせていく感じでやっていましたね」

——その一方、日本代表では活動期間が短いこともあり、チームの戦術を合わせていくトライが難しい側面もあると思います。ただ個人的に思うのは、6月に3バックをテストした際、冨安選手がチームに入ると全体の仕組みが前向きに変わるということです。そのあたり、アーセナルの知見を入れようとしている部分と、代表では別物と捉えている部分、どのようなバランスで取り組んでいますか。
「まずそれは良い悪いではなく、ただの違いなだけなので、代表のサッカーにネガティブな印象は全くないというのを前提として、僕は大きく分けると二つのやり方があると思っています。一つは戦術を浸透させてチーム戦術で戦って、その中で勝っていくというやり方。もう一つは選手の最大値を引き出して戦って、勝っていくやり方です。代表はどちらかというと選手の最大値を引き出しながら戦っていくスタイルだと思っています。そういう意味では森保さん(森保一監督)は選手の最大値を引き出す能力に本当に長けている監督だと思っていますし、あとは『森保さんのために』という気持ちを選手一人一人が持っていると思います。その中で、アーセナルで学んでいることを代表に還元できる部分はもちろんありますし、あとそれは僕だけじゃなく、それぞれのチームでやっていることを代表で少しずつ取り入れていけば、それが全てミックスされて良い方向に進んでいくと思います。また森保さんも常々言っているのは、日本人の良さはなくしちゃいけないと。それは僕も同じ考えで、いろんなチームでやっていて、いろんなチームの良さを取りながらも、日本人の良さである一体感、協調性というものをさらにミックスさせればより強い国になっていけると思います。なので、僕だからとかアーセナルだからというわけではなく、全員がそういう感覚だと思いますね。実際に他の選手と話している感じもそうですね」

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