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1人1人の個性を束ねて戦うチーム力への絶対的な信頼感。仙台育英は共愛学園を2戦連続の“ウノゼロ”で振り切って神村学園との決戦に挑む!

ゲキサカ / 2024年7月29日 12時13分

 後半もアディショナルタイムに差し掛かった35+4分。共愛学園にこの日一番の決定機が訪れる。サイドに開いたエルデンバータルの折り返しを、鈴木はスルー。エリア内に潜っていた坂本のシュートは、しかしヒットしきれず、仙台育英の守護神を託されている小川が、丁寧にキャッチする。

「今日も得点はなかなか入らなかったですけど、のびのびと日ごろやっていることをやろうということで選手たちも頑張っていたんじゃないかなと。チャンスもそれなりに作って、守備の意識も高かったので、自分たちのゲームを終始貫けたかなと思います」(城福監督)。丁寧なゲーム運びできっちり1-0で勝ち切った仙台育英が、ベスト16へと勝ち上がる結果となった。



「いつも言っているんだけど、得点力や爆発力はそこまでないので、『とにかく守れ』って。これしかないです(笑)。2点、3点の取り合いのゲームではなくて、1-0でもPK戦でも勝ち上がるというチームになれたらいいですし、『とにかく守備は必死になってやろう。そうしたら結果が残るよ』と言っていたんですけど、どうにかそれでここまで来ましたからね」。城福監督は少しユーモアも交えながら、今のチームに強調していることを明かしてくれる。

 仙台育英で興味深いのは、選手個々の特徴自体はハッキリしており、それをチームに最適な形で還元しようという姿勢が、試合の中から窺えることだ。「『個の力はない』とよく言われるんですけど、もちろん1人1人に良い部分はあって、石川だったらスプリント、河野だったら運動量、小川だったらセービングやコーチング、そういう1人1人の個性は凄くあるので、そういったところでうまく化学反応が起きて、良い形で繋がっていくと、攻撃でもどんどん点が取れてくるんじゃないかなと思いますし、まだまだチームも成長段階なので、勝っていく中でチームを形作って、どんどん良いチームにして行けたらなと思います」と渡邊もチーム力への手応えを口にする。

「それぞれに武器があって、その武器を使ってチームがどう機能するかという、そこがしっかりウチの色として出るんじゃないかなと思いますけどね。いろいろな子がいて、いろいろな特徴がある中で、何でもできるチームではないので、この選手のこういうところをチームの軸としてやるという方向性が、ハッキリ決まっていくのかなと。短期の大会なので、そういうところを全面に出して戦いたいなと思います」とは城福監督。自分たちの力を客観的に把握し、やれることを100パーセント近く発揮できれば、必ずチームとしての総和は広がっていく。それを彼らは過不足なく理解しているというわけだ。

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