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後半ATの劇的同点弾から9人目までもつれ込むPK戦で粘り勝ち!「群馬ラウンドの代表」川崎F U-18は確かな実力者・福岡U-18を撃破して初の決勝進出!

ゲキサカ / 2024年7月30日 20時11分

「柴田のボールが良かったとしか言えないです。自分がボールを触った時は、本当に無意識でした」。土屋が頭に当てたボールは、左スミのゴールネットへゆっくりと飛び込んでいく。「選手たちは本当に自信を持って自分たちのサッカーをやり通してくれたので、結果的にああいう点が生まれたのかなと思っています」とは長橋監督。1-1。土壇場でスコアは振り出しに引き戻され、決勝進出の行方はPK戦へと委ねられることになる。


 迎えたPK戦の主役は、川崎F U-18の2年生守護神だった。両チームのキッカーがゴールを決め続け、とうとう9人目へと突入。先攻の川崎F U-18はきっちりゴールネットを揺らすと、松澤は「敵と戦うというよりは、『しっかり自分自身と戦って止める』ということだけに集中していました」と気合を入れ直す。福岡U-18の9人目。キックは中央。左へ飛んでいたが、懸命に伸ばした右足がボールを弾き出す。

「8本ぐらいまで行ってしまって、早く止めてあげないと、蹴る側もキツいと思うので、『止めなきゃ、止めなきゃ』という部分はありましたけど、冷静さを持って、しっかりボールを最後まで見て止めることができました」。松澤もチームメイトも、サポーターが陣取るゴール裏へと駆け出していく。

「PKが始まる前も始まってからも勝つ自信しかなかったので、成音が止めることを信じて、『楽しんで蹴ってこい』と自分が蹴った後にみんなに伝えられたので、みんなが信じて蹴れたことが、勝利という結果に繋がって良かったと思います」(土屋)。福岡U-18の奮戦実らず。川崎F U-18が初めての決勝進出を粘り強く手繰り寄せた。

PKストップで主役をさらった川崎F U-18GK松澤成音

 激闘を終えた試合後。土屋があることを教えてくれた。「昨日PKの練習はしたんですけど、結構な人数が外していて(笑)。まず『PK戦の前に決着を付けよう』という話はしていたんですけど、いざPK戦になってみると、追い付いたこともありましたし、本当にベンチを含めて自信に満ちあふれていたので、それがああいう結果に繋がったのかなと思います」。

 その言葉を受けて、チームを率いる長橋監督が話した言葉も興味深い。「確かにPK戦は怖かったです。ウチのチームはとにかくゲームの中で内容で圧倒するということで、トップに繋がるような選手を育てていくというところでやっていますので、ああいう場面になると『PK練習をもっとやっておけば良かったな』とも思ったのですが、本当に自信を持って蹴ってくれたということと、ゴール裏からサポーターが力を貸してくれました」。9人が蹴って、9人全員が決めるPK戦なんて、そう多く見られるものではない。そんなところにもこの大会の川崎F U-18が纏い始めている勢いが滲む。

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