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試合後の自主練に滲むグループの真価と進化。名古屋U-18は静岡学園の猛追撃を振り切ってアウェイで白星獲得!

ゲキサカ / 2024年9月23日 19時57分


 ハーフタイムを挟むと、ホームチームのギアが明らかに上がる。6分にはMF山縣優翔(2年)が巧みなドリブルからラストパスを送り、乾のシュートは名古屋U-18GK萩裕陽(2年)のファインセーブに阻まれるも好トライ。13分にもDF鵜澤浬(3年)との連携から池田が上げた左クロスに、乾が合わせたヘディングは枠の左へ逸れるも、再び開通した“池田-乾ライン”。静岡学園がゴールの香りを漂わせ始める。

 ところが、次の1点を記録したのはまたも名古屋U-18。16分。右サイドに開いたMF野村勇仁(2年)が完璧なサイドチェンジ。これまた池間の完璧な左クロスを、FW神田龍(2年)は左足のダイレクトシュートでゴールに流し込む。「しっかりミートすることを意識したら良いコースに飛んでいきました。いつもだったらふかしそうな場面だったんですけど、しっかり決められて良かったです」と笑った2年生ストライカーの一撃。3-0。さらに点差が開く。

 決してリズムが悪くない中で3失点目を喫した静岡学園が、ここから発揮したリバウンドメンタリティ。29分にMF天野太陽(3年)が蹴り込んだ右CKを、DF関戸海凪(3年)が執念のヘディングでゴールへねじ込むと、34分にも左サイドから途中出場のFW加藤佑基(3年)がインスイングのクロスを届け、懸命に当てた堀川のヘディングがゴールネットへ吸い込まれる。3-2。試合の行方はにわかに不透明さを増していく。

ゴール以外にも奮闘が目立った静岡学園MF堀川隼

 39分は静岡学園。鵜澤が蹴った左CKから、こぼれを拾った加藤のシュートはゴール左へ。43分も静岡学園。加藤の左クロスを乾が頭で繋ぐと、この日も切れ味鋭い突破が目立っていたFW原星也(3年)がシュートを打ち切るも、軌道はクロスバーの上へ。45+4分も静岡学園。ここも鵜澤が左CKを蹴り込み、収めたMF篠塚怜音(2年)のフィニッシュはわずかに枠の左へ。押し込み続けるものの、あと1点はなかなか引き寄せきれない。

 ファイナルスコアは3-2。「3点差があっても、少しでも守りに入ったら今日みたいに危ないシーンというのは出てきてしまいますし、そこで自分も含めて点を決めていくことは大事だなって。でも、相手のペースでずっと押し込まれていても勝ち切れたので、そこは自分たちが強くなったところかなと思います」(神田)。今季のリーグ戦では一度も連敗を喫していない名古屋U-18が辛うじて逃げ切り、アウェイの地から3ポイントを持ち帰る結果となった。

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