経験豊富な指揮官も認めた「今までとは違ったもの」を発揮して執念の勝点1獲得。今季の横浜FMユースが掲げるのは「主体的な対話」と「人としてのパワーの出力」
ゲキサカ / 2024年10月16日 16時31分
[10.13 プリンスリーグ関東1部第16節 横浜FMユース 3-3 東京Vユース 横浜国立大学フットボール場]
アディショナルタイムも9分近くが経過したころ、試合終了のホイッスルが吹き鳴らされた。トリコロールのエンブレムがあしらわれている青いユニフォームを纏った選手たちの表情には、シンプルに勝てなかった悔しさと、厳しい逆境から勝点を手繰り寄せた充実感が、複雑に交差する。
「やっぱり対ヴェルディというところで、特に前期の悔しさもありましたし、ゲームの中でやっぱりヴェルディらしいプレーが数々ある中で、『あれ、また今日も……』というところも出てきたと思うんだけれど、本当に90分やり続けることができたというのが良かったなと。もちろん改善点はたくさんあるけれども、今までとは違ったものを彼らが見せてくれたなと思います」。
激闘を終えたばかりの試合直後。今季からチームの指揮を執っている冨樫剛一監督は穏やかな笑顔を浮かべながら、そう語った。既にリーグ優勝を決めている難敵を向こうに回し、2点のビハインドを逞しく追い付いた横浜F・マリノスユース(神奈川)には、少しづつ、だが確実に、新しい変化が訪れている。
「前期はボコボコにされて、正直自分たちの中ではやりたくない相手というか、ちょっとやりづらい相手という認識がありました」。この日のキャプテンマークを巻いたMF德田佑真(3年)は率直な言葉を口にする。プリンスリーグ関東1部第16節。横浜FMユースがホームで迎え撃つのは、ここまで14勝1分けという圧倒的な成績を残し、リーグ王者となった東京ヴェルディユース(東京)。前期のゲームでは2-7という衝撃的なスコアで敗れた相手だ。
「それこそ前期のヴェルディ戦の後には、みんなで話し合う機会も設けたりして、みんなで方向性を1回統一しながら、どこを目指しているのかというところから逆算するようになって、1人1人の考え方が変わったのは大きいかなと思います」(德田)。それから4か月近い時間を経た今、自分たちの現在地を図るには格好の相手。高いモチベーションを携えて、選手たちは勝負のピッチへと駆け出していく。
立ち上がりは上々だった。前半4分。右CKの流れから、FW浅田大翔(2年)の左クロスをMF望月耕平(3年)が触り、最後はDF奥寺湊(2年)がプッシュ。ホームチームが幸先良く1点をリードする。
だが、やはりチャンピオンは強い。「ボールを動かしているんだけれど、味方を見ているんじゃなくて、その奥を見ているというか、それは自分の中では懐かしさとともに、『ああ、こういうところが嫌なんだな』と思いますよね」と東京Vユースを評したのは、選手時代を含めて25年近い時間を過ごした“古巣”との対戦に臨んでいた冨樫監督。1点のリードも束の間、28分と42分に失点を喫し、前半のうちに逆転を許してしまう。
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