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経験豊富な指揮官も認めた「今までとは違ったもの」を発揮して執念の勝点1獲得。今季の横浜FMユースが掲げるのは「主体的な対話」と「人としてのパワーの出力」

ゲキサカ / 2024年10月16日 16時31分


 9月から再開されたリーグ後半戦は、下位に沈んでいた栃木SC U-18にいきなり足元をすくわれると、そこから3戦未勝利。「前期はほぼ大差で勝っていて、ちょっと勘違いしていたところもあったのかなと思います」と德田も話したように、改めてチームは日常を見つめ直したことで、以降は3連勝と好調に転じたものの、ここまでのシーズンも決して順調に進んできたわけではない。

 指揮官に就任してから10か月が経過した冨樫監督は、チームに一番強調してきたことをこう明かす。「まずはトレーニングするということに対して、受け身で来ないでほしいと。練習に来るだけで上手くなると思っていたら、それは違うと。『冨樫、今日何するの?こんな練習するの?じゃあ、オレはこういうことをしたいな』とか、『こういうことを考えているのかな?オレはこう考えているんだけど、ちょっと違うよな』というものを彼らが発信することで、自分自身も彼らに与えられるものが増やせるんです」。

「だけど、選手が受け身で来たら、もうそこで終わっちゃうから、まずそこを変えようというところで、『お互いにちゃんと話をできる状況を作りましょう』と。それと同時に、『我々が目指すべきものが上にあるのだから、その基準をしっかりと持ちましょう』と。つまりはマリノスらしいアタッキングフットボールの追求と解釈を選手たちとともにしつつ、リスクを取りながらゴールに向かって行くところを一生懸命やりましょうと言ってきました」。

「あと、ふと気付いたのは、さっきの基準ということで言ったら、フィジカルのところも、人間的な部分もそうなんだけれど、“パワー”が凄く不足しているなと思って、もう火曜は振り切ってサッカーの練習をしていないんですよ。いわゆる筋トレとランニングの『パワートレーニング』もしていて、それって自分を超えていかないといけないじゃないですか。そういう部分で『ああ、今日は5キロ上がった』ということで自信を付けていくというか。その中で全体的に体重が数か月で4,5キロ増えましたし、そこでプレーの余裕も出てきて、人としての出力も出せるようになってきたなと思いますね」。

 德田も始動からチームが取り組んできた日常に、確かな手応えを感じていた。「冨樫さんは自分で考えることも含まれた練習メニューが多くて、これだけという形ではなくて、こういうのもあって、こういうのもあって、といろいろなアイデアをくれながらも、答えは言わないで『自分で見つけ出せ』みたいな感じで、面白さもありますし、自分たちで考えてサッカーできるようになってきたのかなと思います」。最初は選手たちにもやや戸惑いがありながらも、徐々にトレーニングの中で主体的な対話が生まれ、湧き出るパワーの出力も大きくなっているようだ。

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