A代表基準で失点捉えた柏DF関根大輝「もっと自分がこだわれる」ベンチ外でも実り多かった森保J初招集、初心思い返した4年半越し埼スタ凱旋
ゲキサカ / 2024年10月24日 9時30分
[10.23 J1第25節延期分 浦和 1-0 柏 埼玉]
J1残留争いの直接対決に臨んだ柏レイソルは0-0で迎えた後半アディショナルタイム5分、右サイドに侵入してきた浦和レッズのクロス攻撃を阻み切れず、不運な形で与えたPKを同10分に決められ、最後の最後で勝ち点を落とした。失点に直結するPKを誘発したのはDF立田悠悟のハンド。ところが試合後、報道陣の取材に応じた日本代表DF関根大輝は「PKになってしまった場面はハンドも含めてしょうがなかった」と立田をフォローし、クロス対応に当たった自らの対人守備を“A代表基準”で省みていた。
PKを与えた場面では浦和が柏の右サイドに人数をかけてきており、長沼洋一と安居海渡がテンポよく絡んだのを起点に、原口元気のスルーパスが関根貴に通ったという流れ。もっとも、その対応に当たった関根大は原口にいったん寄せようとしながらも、スルーパスが出る場面で判断を変えたことで関根貴に追いつき、さらにクロスに対しても身体を入れて触っており、上々の対応をしたかのように思われた。
ところが関根は自らの対応に納得感を見せなかった。問題視したのはクロスをブロックした後、ゆるく上がったこぼれ球がゴール方向に向かってしまった点。ボールの勢いを殺したのみでは満足せず、自らのプレーにさらなる高い基準を突きつけた。
「フリーで運ばれてしまって、自分のスペースに出されて、結果的にクロスが自分に当たった形になってしまった。そこでクロスをコーナーでもいいから完全に跳ね返すことだったり、そういうところにも自分がこだわっていれば、相手にシュートを打たれる場面にもならなかったし、もっと自分がこだわれることがある。クロスを上げさせても“自分に当たって勢いが弱まったからOK”ではなく、完全に跳ね返すとか、もしくは上げさせないくらいに詰めるとか、そういうところにこだわっていければ」(関根)
実際にこの日の関根は失点につながったラストプレーまでの間、共にパリ五輪を戦ったDF大畑歩夢とのマッチアップを始め、まさにその言葉どおりの守備対応を続けていた。
とくに圧巻だったのは後半アディショナルタイム3分のピンチの場面。相手セットプレーの二次攻撃に備え、ペナルティエリア左に位置取っていた関根は、ドリブルを仕掛けてきた関根貴に一度寄せようとしたが、原口が裏に抜けようとするのを横目で察知。素早く判断を変えてカバーリングに舵を切ると、スルーパスにスライディングで反応し、マイボールにしていた。
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