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「西が丘でアイツらに応援してもらいたい!」東京実は後半ATのラストプレーで同点被弾も関東大会王者・大成をPK戦で振り切って「5度目の正直」に堂々と挑む!:東京A

ゲキサカ / 2024年10月29日 7時52分



 1点を追い掛ける大成は、後半開始とともにアクセルを踏み込む。6分には単騎で運んだ伊佐地が、11分にはDF高倉崇太(3年)のクロスから水谷が続けて枠内シュートを放つも、ともに東京実GK海老澤光(3年)がファインセーブ。12分にも縦に運んだ伊佐地のフィニッシュは右ポストを叩き、こぼれに稲荷が詰めるも、ここも海老澤が果敢にキャッチ。「ほとんどの人は大成が勝つと思っていたのはわかっていました」と語る守護神がゴールに鍵を掛け続ける。

 17分。次の得点も東京実に記録される。右サイドの高い位置からプレッシャーを掛けて、ボールを奪ったMF塩澤陸斗(3年)はそのままクロス。頭から飛び込んだFW小関勇仁(3年)のダイビングヘッドはゴールネットを鮮やかに揺らす。「2点目はスカウティング通りです」と胸を張ったのは森監督。両者の点差は2点に広がる。

9番のFW小関勇仁がダイビングヘッドで追加点!


 追い込まれた大成の反攻。27分に途中出場のFW神谷修慈(2年)が直接狙ったFKはクロスバーに弾かれたものの、その2分後にも決定機。右から稲荷が送ったパスを、伊佐地は強烈な弾道で枠内へ。海老澤もよく弾いたものの、FW伊藤雄淳(3年)がボールをゴールネットへ押し込む。2-1。勝敗の行方はまだまだわからない。

 諦めない大成が引き寄せたミラクル。アディショナルタイムもほとんど終わりかけていた40+6分。今年のチームを逞しく牽引してきたキャプテンのDF小池汐生(3年)がやや強引にミドルを放つと、ゴール前は混戦に。その流れを冷静に見極めていた途中出場のMF小野藍大(3年)が右足で打ち切ったシュートは、左スミのゴールネットへ転がり込む。程なくして吹き鳴らされた後半終了のホイッスル。2-2。崖っぷちの大成、生還。試合は前後半10分ずつの延長戦へともつれ込むことになった。



「追い付かれたときには心が折れ掛けたんですけど、その折れ掛けた心がスタッフの声とか仲間の声によって助けられたなと思います」(高井)「もう負けたみたいな、『終わった。無理だ……』みたいな感じだったので、『オマエら、まだ何も終わってないだろ。0-0で戻ってきたと思え。「最後は気合しかない」って3年間言い続けてきたんだから、やれ!』と思い切り発破を掛けました」(森監督)

 必死にメンタルを立て直す東京実。ただ、今年の彼らには頼もしい特徴があった。「アイツらはとんでもなく勝ち気です。とにかくやんちゃ坊主も多いですけど、『やってやろうぜ』『行こうぜ』というスタンスはあるので、こっちが煽るとウワッと行くんです」(森監督)。力は相手の方が上。まずは守備から。年代別代表も経験しているディフェンスリーダーのDF田中玲音(3年)を中心に、冷静な判断力も携えながら、全員でパッションを高めていく。延長の20分間はやや大成が押し気味に進めたものの、双方にゴールは生まれず。西が丘への進出権はPK戦で争われることになる。

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