「自分の役割がちゃんとできるようになった」11分の1の結集で掴んだウノゼロ勝利!関東一は多摩大目黒に競り勝って全国4強まで駆け上がった100回大会以来の西が丘へ!:東京A
ゲキサカ / 2024年10月29日 13時15分
[10.26 選手権東京都Aブロック予選準々決勝 多摩大目黒高 0-1 関東一高 NICHIBUN SAKURA FIELD]
3年前のチームが残した全国4強という偉大な結果。なかなか思うような成績に届かなかったこの2年間の悔しい結果。勝利へのプレッシャー。敗退へのプレッシャー。良いプレーができるかどうかの不安。高校選手権はいろいろなものが圧し掛かってくる大会だということは十分すぎるほどわかっているけれど、選手たちはいつしか今目の前のピッチでできることを、確実に遂行する力を身に付けてきたのだ。
「もう一度『自分たちのやるべきことは何なのかな』ということを自分自身で考えた時に、『今できる最大のことを彼らはできるようになったんだな』と。だから、『オレが壊さない方がいいな』って。『もうやれているから大丈夫だ』と言って送り出したので、それでああだこうだ言っていたらウソになってしまうじゃないですか。『大丈夫って言ったんだから、大丈夫!』と辛抱強く椅子に座っておりました」(関東一高・小野貴裕監督)
指揮官の期待に応えた、逞しいウノゼロ勝利!第103回全国高校サッカー選手権東京都予選Aブロック2回戦準々決勝が26日に行われ、後半8分にDF福士琉斗(3年)が先制ゴールを挙げた関東一高は、多摩大目黒高の猛攻を跳ね返し続け、1-0で逃げ切りに成功。全国ベスト4まで駆け上がった100回大会以来、3大会ぶりとなる準決勝へとコマを進めている。
序盤からこの一戦へのみなぎるモチベーションを発揮したのは多摩大目黒。前線に置いたFW押切拓也(3年)とFWヘンリー公太(2年)をシンプルに使いつつ、右のMF高橋寛生(3年)、左のMF小松翔(3年)の両ウイングを高い位置に押し出したサイドアタックにも迫力が。中盤もアンカー気味に構えるMF木伏啓彰(2年)がバランスを取りながら、インサイドハーフのMF武田一志(3年)、MF吉越巧(3年)が前方へと関わり、ギアを上げるタイミングを図っていく。
高いキック精度を誇る多摩大目黒のキャプテン、DF中野結心
ただ、関東一は「最初は相手の方が勢いがあったので、それでちょっと押し込まれる時はあったんですけど、いったん乗り越えたら、前半の途中ぐらいからマイボールになってきたと思います」と福士が話したように、少しずつドイスボランチのMF佐々木蓮(2年)とMF田村優典(2年)がボールを動かし始め、ポゼッション率が上昇する。
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