1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[関東2部]ピッチの中に染み渡っていく唯一無二の存在感。水戸内定の立正大MF川上航立は仲間と積み上げてきた4年間を信じて「最後の3試合」を全力で戦い抜く!

ゲキサカ / 2024年10月29日 19時25分

立正大の10番を背負う司令塔、MF川上航立(4年=帝京長岡高/水戸内定)

[10.27 関東大学L2部第19節 立正大 3-1 城西大 立正大学熊谷キャンパスサッカー場]

 いつだって今の自分にできることと、100パーセントの熱量で向き合ってきた。真摯に、ひたむきに、全力を尽くすことで、周囲の信頼を勝ち獲っていく。派手なプレーをするわけではない。ゴールを量産するわけではない。でも、どんなチームにいてもこの人の存在は少しずつ、それでいて確実に、ピッチの中に染み渡っていく。

「まずは水戸ホーリーホックでしっかり活躍したいですし、自分を応援してくれる人が、自分のプレーを見ることで『アイツも頑張っているから、オレも頑張ろう』と思ってもらえるような選手になりたいです」。

 来季から水戸ホーリーホックへ入団することが内定している、立正大が誇るナンバー10。MF川上航立(4年=帝京長岡高)は積み上げてきた小さくない自信と、支えてくれた周囲への感謝を胸に、プロの世界へ堂々と飛び込んでいく。


 10月27日。関東大学リーグ2部第19節。5位に付けている立正大は、今シーズンの最後のホームゲームとなる城西大戦を迎えていた。1部昇格圏内の2位・日本体育大との勝点差は3。前節の順天堂大戦で劇的な逆転勝利を収め、連敗をストップしたこともあって、より負けられない90分間だ。

「今までは点を獲られたら自分たちで気持ちが落ちてしまって、そのまま負けてしまう試合もあったんですけど、ここ最近は安定した戦いができていますし、チームとしてメンタル的にブレずに戦えるようになっていると思います」。川上もチームの成長にはっきりとした手応えを掴みながら、この日のピッチに飛び出していく。

 さりげないポジショニングで味方をサポートしつつ、ボールを持ったらシンプルに配球。危険なスペースは誰よりも早く察知し、過不足ない動きで埋めていく。加えて的確なタイミングで、的確な指示を飛ばし、必要とあらば大声で仲間を鼓舞していく。本人は「それがなくなってしまったら自分ではないので、そこはいつもアラートにやっています」と話すものの、これをこなし続けられる選手は決して多くない。



 そのユニフォームの背中には“10”という番号が躍っている。「似合ってないですよね(笑)。今まで付けたことないですもん」と笑いながら、「でも、スタッフが決めることなので、信頼していただいているなとは思っていますし、責任を持ってプレーしようとは心がけています。あまり番号には囚われずに、自分らしくやればいいかなという感じですね」と続けた言葉に、携えている責任感が滲む。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください