後半ラストプレーの決勝点はまじめに積み上げてきた努力の結晶!「最弱世代」の新潟明訓が「最強世代」の夏の全国3位・帝京長岡を撃破してファイナル進出!:新潟
ゲキサカ / 2024年11月3日 12時16分
[11.2 選手権新潟県予選準決勝 帝京長岡高 0-1 新潟明訓高 長岡ニュータウンサッカー場]
悔しい想いばかりを突き付けられてきた。周囲から呼ばれてきたのは『最弱世代』という屈辱的な称号。ただ、自分たちの力は自分たちが一番よくわかっている。それならばまじめに走って、まじめに攻めて、まじめに守って、まじめに頑張るしかない。それをひたすら磨き上げてきたことで、いつしかチームには折れない心が、着実に育まれていたのだ。
「自分たちは1年生のころから『最弱世代』と言われて、逆に帝京長岡は『最強世代』と言われていて、天と地ぐらい差があったんですけど、この試合でやっと引っ繰り返すことができたので、今までやってきたことが報われて良かったと思います」(新潟明訓高・斎藤瑛太)
『最強世代』に堂々と立ち向かった『最弱世代』の執念、実る。第103回全国高校サッカー選手権新潟県予選準決勝が2日、長岡ニュータウンサッカー場で行われ、夏のインターハイベスト4の帝京長岡高と新潟明訓高が激突。後半40+3分にFW田代蓮翔(1年)が決勝点を叩き出した新潟明訓が、劇的な勝利を収めている。10日の決勝では開志学園JSC高等部と対戦する。
朝から降り続く雨の中でキックオフを迎えた一戦は、序盤から新潟明訓が攻守に一体感を持って立ち上がる。「正直自信は半々ぐらいでしたけど、前半の10分ぐらいで『ああ、全然やれるな』と感じました」と口にしたのは、左サイドバックのDF勝天嶺(3年)。チームを率いる坂本和也監督も「ゲームの入りからアグレッシブにボールを奪いに行く守備で、相手のコートでやろうというところがうまくハマりましたね」と話した通り、前線からFW斎藤瑛太(3年)が掛けるプレスがスイッチになり、アグレッシブな守備を敢行。最終ラインもDF福原快成(3年)とDF加藤祐羽(2年)のセンターバックコンビを中心に、相手のアタックの芽を丁寧に潰していく。
15分の決定機は新潟明訓。勝の縦パスから、MF桑原壮汰(3年)が左サイドを切り裂いてクロス。ニアに入ったFW大森健司(3年)のシュートは帝京長岡GK小林脩晃(3年)がファインセーブで凌ぐも好トライ。19分にも桑原を起点にMF木間司(2年)の左クロスを、斎藤が合わせたシュートは帝京長岡のキャプテンを務めるDF山本圭晋(3年)が身体でブロックしたものの、桑原をポイントに新潟明訓がチャンスを続けて作り出す。
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