チームが苦境を乗り越えた要因は「こういう時こそ笑え!」を貫くマインド!帝京は國學院久我山相手に劇的逆転勝利で15年ぶりの全国切符!:東京A
ゲキサカ / 2024年11月17日 7時35分
[11.16 選手権東京都予選Aブロック決勝 帝京高 2-1 國學院久我山高 駒沢陸上競技場]
この高校が背負っているものの大きさはよくわかっている。カナリア色のユニフォームに袖を通すことの意味も十分に理解してきた。だからこそ、目の前の試合だけに集中する。今まで築き上げてきた自分たちのスタイルを、目の前のピッチで表現する。それが何より結果を手繰り寄せるために、必要なことだと信じて。
「試合前から藤倉(寛)先生にも『15年ぶりの全国だとか、相手がどうだとか、そういうことは意識するな』と言われていたので、それもあって今日も全員がサッカーを楽しんで、勝ちたいという想いをピッチにぶつけられたのかなと思います」(帝京高・砂押大翔)
駒沢の激闘は執念の逆転勝利で、カナリア軍団が凱歌!第103回全国高校サッカー選手権東京都予選Aブロック決勝が16日、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で行われ、帝京高と國學院久我山高が対戦。前半18分に國學院久我山がFW前島魁人(3年)のゴールで先制したものの、帝京は34分にFW森田晃(3年)が同点弾を記録すると、試合終了間際の後半39分にFW土屋裕豊(3年)がPKを沈めて、2-1で逆転勝ち。15年ぶり35回目の全国出場を決めている。
「こういう場所に慣れているのは、2年前もここを経験していますし、去年も決勝までは行っていた久我山さんの方で、ウチの方が前半の最初は硬かったですね」と帝京のセンターバックを務めるDF田所莉旺(3年)が話した通り、序盤からペースを掴んだのは國學院久我山。MF近藤侑璃(3年)、MF村瀬悠馬(3年)、MF田島遼太郎(2年)で組んだ中盤トライアングルでボールを動かしながら、右のFW四方一陽(3年)、左のFW坂東輝一(2年)の両ウイングの推進力を生かして、押し込む流れを作り出す。
すると、先にスコアを動かしたのはやはり國學院久我山。18分。村瀬のパスから左サイドをDF安部凛之介(3年)が駆け上がり、田島は中央へカットイン。こぼれを拾った前島は巧みなコントロールから右足一閃。軌道は右スミのゴールネットへ鮮やかに突き刺さる。「自分には得点という部分が求められているので、センターフォワードとしての役割をちゃんと果たさなきゃと思っています」と語るストライカーの強烈な一撃。國學院久我山が1点のアドバンテージを握る。
國學院久我山はFW前島魁人(9番、右から2人目)が先制弾!
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