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0-2から大逆転で日本一! 浦和Jrユースの合言葉は「仁さんのために」慕われながらクラブを去る36歳指揮官、主将が継承する“浦和の血”

ゲキサカ / 2024年12月28日 6時30分

日本一に輝いた浦和レッズジュニアユース

[12.27 高円宮杯U-15決勝 浦和Jrユース 3-2(延長) G大阪Jrユース 味フィ西]

 11年ぶりの高円宮杯王者に輝いた浦和レッズジュニアユースは「仁さんのために」を合言葉に0-2からの大逆転を成し遂げ、心から慕った指揮官に日本一の金メダルをプレゼントした。試合後、主将のDF岩崎篤斗(3年=浦和ジュニア)は開口一番に「監督のことを思って試合をやると、こんなにパワーが出るんだなと。まずはそこを改めて思った」と声を震わせながら振り返った。

 今季の浦和ジュニアユースを率いる金生谷仁監督(36)は来季からFC琉球のトップチームコーチに就任。現役引退後の2011年、自身もかつて選手として在籍した浦和ジュニアユースのコーチとして指導者キャリアを踏み出して以降、14年間にわたって浦和一筋でアカデミー指導に携わってきたが、クラブレジェンドの平川忠亮氏が琉球監督に就任するのに伴い、平川氏を右腕として支える覚悟を決めた。

 そのため今回の高円宮杯は、計約20年間にわたって過ごしてきた愛するクラブでの最後の大会。しかし、指揮官はそんな個人的な思いをよそに、それ以上に大事なことを感じていたという。

「本当に僕の人生全てはここなので。ただ、それはそれと決めていました。とにかくあの子たちとの試合を本当に楽しみたいと自分自身も思えた。もちろんこのエンブレムを着けて戦う最後の試合を楽しみたいとは思っていましたが、まずは保護者、スタッフ、選手、このファミリーと戦う最後の試合を楽しみたいと思っていました」(金生谷監督)

 もっとも、そんな思いを持つ指揮官に対してだからこそ、選手たちの思いもまた違っていた。

 主将の岩崎は準決勝に勝利した後、自ら「監督が今年で最後なので、最後に浦和の漢になってもらえるように頑張りたい」と切り出し、決勝に向けたモチベーションをアピールしていた。またスタンドの応援団の中には「漢 金生谷仁」というテープが貼られた自作Tシャツを着用する部員の姿も。彼らとは長年の付き合いだということを差し引いても、飛び抜けた愛されようだった。

 岩崎は金生谷監督について「監督は本当に愛される監督だなとつくづく感じていて、情熱が本当にすごい。浦和のためにすごく熱く戦ってくれる監督で、いろんな人から愛されているなというのを僕も感じます」と教えてくれた。また指揮官の姿勢は選手たちの言葉からだけでなく、全国大会決勝戦というビッグマッチにおける振る舞いからも感じられた。

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