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「僕らしさはぶつけていきたい」FC東京・松橋力蔵新監督が意気込み「スタイルのためでなく、勝つためのプレーを」

ゲキサカ / 2025年1月10日 20時37分

松橋力蔵監督

 新天地であり、生まれ故郷でもある東京で新シーズンを迎える。FC東京の指揮官に就任した松橋力蔵監督は10日の新体制発表会見に出席。「クラブが掲げているものをどう表現していくか、それを達成していくかというところに対する気持ちは持っている。同時に大きなプレッシャーも感じてはいるけど、そこは選手とともに、コーチやスタッフも含めて、クラブ全体で取り組んでいきたい。そういう気持ちでいる」と意気込みを語った。

 オファーを受けた感想は「驚きです。まさかという感じ」と振り返った。2021年にアルビレックス新潟でトップチームのコーチに就くと、翌22シーズンから指揮官に就任。同シーズンでJ2リーグ優勝とJ1昇格を果たし、24シーズンにはルヴァンカップ準優勝という結果も残した。松橋監督は「まだまだ監督としては未熟」と自身を評するも、FC東京の熱意を受け、クラブが掲げるビジョンを実現させる意欲が沸いた。

「シンプルに一番早くそういう気持ちを表明してくれた。やはりしっかりと思いを伝えてくれたところが大きなポイント。僕の心がそこで動いた」。そう語る松橋監督だが、決断したのは「本当にギリギリ」。最終節が終わった後にFC東京のオファーを受けた。

 選手たちへの接し方は「ありのまま」と強調する。「飾っても通用する相手ではない。もちろん時には演じなくてはいけない役回りは監督にはあるかもしれない。でも、そういうものは僕はあまり好きじゃない」(松橋監督)。あくまで正直な姿勢で選手と接し、ときには選手に助けを求めることも厭わない。「頼りないところもあるかもしれないけど、そういう意味でも僕らしさはしっかりと選手にぶつけていきたい」と我流を貫くつもりだ。

 FC東京の良さを守りながら、自身のエッセンスを加えていく。松橋監督は「われわれの良さである攻撃のスピードだとか、そういったものは守ったなかで、どう(ボールを)握りながらというところも加えていきたい」とイメージを語る。そのうえで「ただ、スタイルという言葉が先頭になることはない。スタイルのためにプレーするわけではなくて、勝つためにプレーする。そこは徹底してやりたい」と力を込めた。

(取材・文 石川祐介)
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