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「ヒガシじゃなかったら自分、ここまで成長できなかった」。沖縄出身のFW伊波樹生は先制点も東福岡を救えなかったことを後悔

ゲキサカ / 2025年1月11日 19時48分

前半11分、東福岡高FW伊波樹生(3年=casa okinawa U-15出身)が先制ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.11 選手権準決勝 東福岡高 1-3 前橋育英高 国立]

 先制点を決めたストライカーは、敗戦を「自分のせいです」「正直言って、後悔がちょっと大きい」と悔しがった。東福岡高(福岡)は前半11分、右サイドを崩してMF塩崎響(3年)がクロス。これを「(平岡)監督から『あそこを狙って走れ』と言われていたので、信じて走れていた。監督の言われた通りにしっかり決めることができたと思います」というFW伊波樹生(3年=casa okinawa U-15出身)がニアで反応し、右足1タッチシュートで先制した。

 その後も1トップの伊波は前線で身体を張って相手を苦しめていたが、チームは後半序盤に3連続失点。「自分が点取って勝たせてやりたかったんですけど……やっぱ3失点しまった時も、何としても自分がその分点取って勝たせてやるっていう試合に挑んだので、それができなくて申し訳ないという気持ちがちょっと強いです」と首を振る。

 後半27分にはビッグチャンスもあったが、右足シュートは相手GKに止められた。「(連続失点によって)焦りが多かったですし、周りも見えてなかったようになって、あそこで自分のメンタルの弱さが出たので、素直に悔しい気持ちでいっぱいです」。そして、「(平岡監督を)やっぱ日本一の監督にさせてやりたかったんですけど、自分の責任です」と唇を噛んだ。

 伊波は沖縄出身。3年間で一番成長したことは、「人間性です」と言い切る。「ヒガシ、途中、辞めようかとかあったんですけど、監督と仲間を信じてやってきて良かったと思います。ヒガシじゃなかったら自分、ここまで成長できなかったし。みんなのお陰で(国立まで)来れた。ほんと、その思いしかないっす」と東福岡のスタッフ、チームメイトたちに感謝する。

「サッカーはチームスポーツ。(東福岡で)1人で戦ってないよっていうのを確かに気づけたと思う。応援席にも、ベンチにも、自分の仲間がいて、そいつらの分まで背負って、FWとして点を取らないといけないっていう思いで戦っていました」。だからこそ、苦戦するチームを助けたかった。

 伊波はライバルFW上田康介(3年)らスタンドから応援してくれた仲間たち、家族、スタッフに感謝。今後の進路は未定だが、「しっかり感謝の気持ちを大事にしていきたいです。やっぱゴール前の質を上げて、点を取れるFWになれるように努力していきたい」。3年生の秋冬に輝いたストライカーは、東福岡で学んだことを大事に次のステージへ向かう。

(取材・文 吉田太郎)

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