イチゴは「肝」の働きを正常化する春の体調維持に欠かせないフルーツ【健康長寿に役立つ高齢薬膳】
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年3月29日 9時26分
【健康長寿に役立つ高齢薬膳】イチゴ
木々が芽吹き、日差しも温かくなって春の訪れを感じるようになりました。そんな新しい季節を迎えるというのに、体調がなんだか優れずに困っていませんか? 春は自律神経が乱れて、身体に負担がかかりがち。とくに、シニアはその影響を受けやすく「春バテ」しやすいのです。
自律神経は、活動時に優位になる交感神経と、休息時に優位になる副交感神経が、バランスをとりながら心身の健康を維持しています。春は朝晩、そして日によって気温差が大きいために、自律神経がうまく対応できなくなりがちです。しかもシニアはそもそも体温調節機能が衰えているため、不調に見舞われやすくなります。
春バテは、主に身体がだるい、疲れやすい、めまい、食欲不振といった不調が見られます。またメンタル面においても、イライラしたり、怒りっぽくなる傾向があります。青空の下、アクティブに春を楽しむためにも、食養生で改善を図りましょう。
中医学において、春は気温の上昇とともに、体内のエネルギーも高まる季節。それに伴い、「肝」と呼ばれる臓器の働きが過剰になって、バランスを崩しやすいとされています。
肝は血を貯蔵し、身体中に巡らせたり、解毒を行う働きを持ち、目や筋肉とも関りが深い臓器です。そのため、春は疲れ目、目の充血、こむらがえりといったトラブルを引き起こしやすくなります。また、肝は自律神経にも関係しているため、情緒不安定、イライラ、怒りっぽいといった症状もひどくなりがちです。
さらに、春は身体の上部にトラブルを起こしやすいという特徴もあります。春は「春一番」にはじまり、風がよく吹く季節です。春の風は上から下に吹くとされ、陽気が上に集まりやすいため、頭痛、めまい、のぼせ、鼻水、鼻詰まりといった症状が現れやすいのです。
万物が成長する春は、「悪いもの」も成長しやすい季節でもあります。持病がある人は、再発しやすいので要注意。とくに肝臓系の疾患、心筋梗塞、肺炎は悪化しやすいので気をつけましょう。
これらの春トラブルを予防、改善するためには肝をケアする食養生が重要です。
おすすめは、イチゴ。過剰になった肝の働きを正常化する効能が高く、春の体調維持に欠かせないフルーツなのです。
身体にうれしい効能がたくさんあり、疲れ目など目のトラブルにも役立ち、食欲不振や消化不良にも威力を発揮。慢性の下痢にもおすすめです。さらに女性にとっては、ホルモンバランスを整えたり、肌荒れ、顔色の悪さを改善する美と健康にうれしいフルーツでもあります。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
風邪は冬だけじゃない!?春風邪には要注意!? 【大正製薬】
Digital PR Platform / 2024年4月25日 11時0分
-
夏までの3か月間でやせていくカラダに! “自然やせ力”を引き出す14の食事習慣
ananweb / 2024年4月13日 20時0分
-
4月に入りなんだか調子が悪い…「春バテ」を解消するなら自律神経をしっかり休ませる
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月5日 9時26分
-
三つ葉は「肝」の働きをサポートして気の巡りを改善し腸の働を整える【健康長寿に役立つ高齢薬膳】
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月5日 9時26分
-
これから現れる、「春バテ・5月病」など、春のお悩みを対策!~睡眠の悩みがある人は27%以上!不眠大国、日本の人々が本当にすべきは「血管の健康を守ること」~
PR TIMES / 2024年3月29日 13時45分
ランキング
-
1高速道路で“レンタカーを煽り続ける”黒のアルファード。恐怖のドライブに遭遇した男性の告白
日刊SPA! / 2024年4月27日 8時54分
-
21ドル=158円突破! 利上げにビビる植田日銀では「円安地獄」は止まらない
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月27日 14時32分
-
3刑事役を拒否していた田村正和は、なぜ「古畑任三郎」だけは引き受けたのか…最終話で菅原文太に放った名台詞
プレジデントオンライン / 2024年4月27日 16時15分
-
4“100均”オススメ商品は? 男女200人の“リアルな声”
オトナンサー / 2024年4月27日 7時10分
-
5胃もたれには「健胃薬」? それとも「消化薬」? 薬剤師に聞いて分かった「市販の胃薬の選び方」
オトナンサー / 2024年4月26日 20時50分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください