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急増する1型糖尿病…なぜ、子供や若者に増えているのか?

日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月26日 9時26分

 同様の話は新型コロナにもある。

 英国のキングス・カレッジ・ロンドンの研究によると、新型コロナ患者は感染直後、とくに感染後3カ月で糖尿病を発症するリスクが高くなり、23週後には元に戻るという。

 新型コロナ患者42万人余りの20~21年の医療記録データを分析した結果だ。

 一方、米ペンシルベニア州立大学医学部の研究グループが、400万人超の新型コロナ患者と新型コロナと診断されたことのない4300万人超の対象群のデータを分析した研究では、新型コロナ経験者は糖尿病の発症リスクが1.66倍に上昇することを明らかにしている。

 注意したいのは、1型糖尿病が多い欧州ではすでに新型コロナ以前から1型糖尿病の増加が問題になっていた点だ。

「1型糖尿病患者を対象とした欧州の大規模疫学研究『EURODIAB』の一環で、13年までの25年間を追跡した調査があります。これを分析したところ、14歳以下の1型糖尿病発症数は年間平均3.4%増加しており、この傾向が続くと今後20年で2倍に増えるとしています。この結果は18年の欧州糖尿病学会の機関誌に発表されています。また、米国で実施された別の調査では1型糖尿病と診断された20歳未満の患者数は02~12年に1.8%増えたことが報告されています」

 日本では、1型糖尿病患者数は糖尿病全体の5%程度しかおらず、まれな病気としか認識されていない。

 しかし、近年のウイルス感染症の流行などを考えれば、感染症による糖尿病発症の情報にも注意が必要だろう。

 普通の風邪にも気を使うべきだ。

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