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コロッケさんの生きる指針は「あおいくま」…「『ま』の『負けるな』は自分に『負けるな』という戒め」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月7日 9時26分

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コロッケさん(C)日刊ゲンダイ

【私が生きるクスリ】

 コロッケさん(タレント/64歳)

 モノマネの第一人者として誰もが認めるコロッケさん。3月18日には64歳のバースデーパーティーを大々的に開催するなど意気軒高。生きる指針は母親が教えてくれた言葉「あおいくま」と自分で考えた「相手が一番、自分が二番」。

  ◇  ◇  ◇

 僕の生きる指針、基本は母親が教えてくれた「あおいくま」という教えです。あ=「焦るな」、お=「怒るな」、い=「威張るな」、く=「腐るな」、ま=「負けるな」の頭の文字を取って「あおいくま」です。

 一番わかりやすい「負けるな」を例にとって言うと「自分に負けるな」ということです。

「ものまね王座決定戦」で初めて優勝するまで、「あ」は「あいつに負けるな」と攻撃的にとらえていました。でも、優勝してみたら勝った時に何も残っていないことに気がついたんです。別に誰かを憎いわけでもないし、これはどういうことなんだと。

 それで自分に置き換えてみたわけです。誰かに負けるなではなく、自分に負けるな、なんだなと気がつきました。

「焦るな」も自分に焦るなと言い聞かせる、「怒るな」は自分に怒るなと言い聞かせる、「威張るな」は自分に威張らないように言い聞かせる、「腐るな」は自分に腐るなと言い聞かせるという、自分への戒めの言葉だと思うようになりました。そうすると誰も憎くないし、この野郎とも思わなくてすむ。

 言葉の由来を調べてみたら京都の古いお寺にあったらしい「おい悪魔」という教えだとわかりました。それを母親に知り合いが教えてくれて、感動した母親がそれを書き留めて壁に貼ってたんですね。ただ「おい悪魔」では怖いから(笑)、ひらがなにして並べ替え「あおいくま」にした。家族みんながテレビを見る部屋に貼ってあったので、僕は小さい声でいつも「あおいくま」を呟きながら育ちました。

 僕が作ったことわざがあります。「相手が一番、自分が二番」です。

 どういう意味かというと、人は自分が一番だと思うと、わがままになったり、我を通したり、文句を言ったりするようになります。例えば、相手に言わなければならないことがある時に、「気づけよ」とか「何でわかんないんだよ、さっき言ったろ」という言い方になる。これは自分が一番だと思っている人の言い方です。

 でも、相手が一番だと思ったら、そんな言い方はしません。「さっきのはわかりにくかった?」とかね。わかるにはどうしたらいいだろうと考えていると、言い方が変わってきます。

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