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マスターズ2度目V狙う松山英樹は大きく出遅れ…過大評価のシェフラーを蹴落とせるか(吉川英三郎)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月12日 12時10分

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バンカーショットを放つ松山英樹(C)ロイター

【マスターズ】第1日

  ◇  ◇  ◇

 2021年大会を制して2度目の優勝を狙う松山英樹(32)は初日、1バーディー、5ボギーの76。4オーバーと大きく出遅れた。

 ラウンド後、「(パットを)自信を持って打っていないから入らない。18番でボギーを打ってしまったので心は痛んでいるが、切り替えて明日で終わらないよう頑張りたい」と話した。

 昨季欧州ツアー新人王で特別招待された久常涼(21)は、1バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの78だった。

 13回目の出場となる松山は、2月のジェネシス招待優勝から好調を維持しているが、強敵は初日を6アンダーで終えた優勝候補筆頭のスコッティ・シェフラー(27)だろう。

 昨年の全米プロ2位で世界ランキングのトップに返り咲き、19試合を消化して3勝を含むベスト5が13回。マスターズ前の直近3試合も、2連勝、2位タイ。とにかく勢いがある。同ランキングの平均ポイント(11.856=7日時点)は、2位のR・マキロイ(7.699)を大きく引き離している。

 米国賭け屋のベストオッズを見ると、シェフラー4倍、マキロイ11倍、J・ラーム12倍と続いている。世界ランク12位の松山は21倍だ。シェフラーの4倍というオッズは、全盛時のタイガー・ウッズでもなかったかもしれないが、ウッズと異なるのはツアーのレベルだ。

 今はLIVゴルフに移籍したトッププロが米ツアーにおらず、明らかにフィールドは弱体化している。しかも、世界ランキングのポイントが米ツアーに過分に与えられているため、下位と大差がついてしまったとも言える。

シェフラーの真価が問われる一戦に

 例えば、「第5のメジャー」と呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権の優勝は80ポイント。メジャー優勝の100ポイントには及ばないものの、ポイント配分が最初から決まっているのはメジャーとこの試合だけ。ちなみに80ポイントというのは、国内ツアーなら12、13勝に匹敵する。今のポイントシステムでは、米ツアーでプレーしない限り、世界ランキングの上位に食い込むことは難しい。

 シェフラーは2年前のマスターズ直前に5戦中3勝をあげ、世界ランクトップに立ち、オーガスタを制したことは記憶に新しい。しかし、今もLIVの選手が米ツアーにいたら、トップの座に君臨していられるかは疑問が残る。

 今年はLIV組から、マスターズ3勝を含むメジャー6勝のP・ミケルソン、同5勝のB・ケプカ、2勝のラームにD・ジョンソン、18年覇者のP・リード、22年全英優勝のC・スミスらが、「過去の優勝者」などのカテゴリーで出場している。ちなみに、ラームが勝った昨年の2位はケプカとミケルソン、4位はリードだった。シェフラーの真価が問われる一戦だ。

(吉川英三郎/ゴルフライター)

  ◇  ◇  ◇

 松山のように海外で華々しく活躍する選手がゴルフファンを沸かせている一方で、国内男子ツアーの人気低迷ぶりは悲惨の一言に尽きる。日程は虫食い状態で録画放送がはびこり、コースは低レベル。そんな事態を招いた「元凶」について、●関連記事【もっと読む】…で詳しく報じている。

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