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水原一平容疑者が違法賭博の“沼”にハマり総額280億円負けるまで…胴元との生々しいやり取り

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月13日 11時28分

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水原一平元通訳(右)が信頼を裏切った代償は大きい(C)共同通信社

「ショウヘイ」が華々しくスポットライトを浴びる裏で、「イッペイ」はギャンブルの沼にはまっていったようだ。米連邦検察は11日、大リーグ「ドジャース」の大谷翔平選手の元通訳・水原一平容疑者(39)を銀行詐欺容疑で訴追したと発表。違法スポーツ賭博で抱えた借金返済のため、大谷の銀行口座から無断で1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正送金した疑いだ。訴状から浮かび上がる水原の素顔とは──。

 ◇  ◇  ◇

 先月20日に問題が発覚して以降、約3週間姿を消していた水原容疑者は13日、ロサンゼルスの連邦地裁に出廷。今回の訴追を受けた手続きが行われ、2万5000ドル(約380万円)を支払うことなどを条件に保釈が認められた。

 捜査を手掛けた米国税庁犯罪捜査局のクリス・シーモア特別捜査官が裁判所に提出した訴状は宣誓供述書を含めて計37枚に上る。供述書によると、水原容疑者が違法賭博に手を染め始めたのは2021年9月ごろ。同年12月から24年1月にかけ賭博回数は1万9000回、1日平均にして25回にも上ったという。賭け金は1回あたり平均1万2800ドル(約195万円)だった。

 勝ち額は総額1億4200万ドル(約217億円)だったが、負けは総額1億8300万ドル(約280億円)。差し引き4067万8436ドル(約62億円)を溶かした。

 大谷については、捜査当局は口座から金を盗まれた「被害者」と認定。違法賭博などの不正行為に関与していないと結論付けた。

 供述書で際立っているのが、水原容疑者と胴元の「ブックメーカー」(賭け屋)とのやりとりの生々しさだ。両者のテキストメッセージから、ギャンブルに溺れていく様子が読み取れる。

■上限額の引き上げを懇願

 スポーツ賭博を始めた頃、水原容疑者が胴元へ送ったメッセージは〈サッカーでやらかしちゃったよ(爆笑)。UCLAに賭けたけど、全然ダメだった!!!〉(21年9月24日)。あまり深刻そうな雰囲気はないが、3カ月後、胴元に〈私の(賭け)アカウントは復活できるのかな? 全部すっちゃって〉(22年1月2日)と賭け金の限度額の引き上げを“お願い”。その2週間後には〈クソ、全部すっちゃった(爆笑)…また5万上げてくれない? これで負けたらしばらくやめる〉(22年1月15日)と、ギャンブルの沼にドップリ漬かった様子がうかがえる。

 案の定、その後も転落の一途をたどる。胴元に〈スポーツ賭博はめちゃくちゃ苦手(爆笑)…また(限度額を)上げられるかな?〉(22年11月14日)と懇願。大谷の存在をチラつかせたのか、〈知っての通り、支払いは心配する必要ないから!〉(同)と念押しして以降、「最後だから」と繰り返すようになる。

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