「Destiny」好評の石原さとみ 役作り徹底の映画「ミッシング」で"可愛すぎるママ"脱却なるか?
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月24日 9時26分
石原さとみ(C)日刊ゲンダイ
ママになっても可愛すぎると話題の石原さとみ(37)が、絶好調のようだ。2022年に第1子の出産をした石原だが、今期放送の「Destiny」(テレビ朝日系)で、3年ぶりの連続ドラマ復帰を果たした。
復帰作となる「Destiny」は、大学時代の恋人との12年ぶりに再会したことで、封印してきた過去の事件と向き合うサスペンス・ラブストーリー。第1話では主に大学時代が描かれたが、石原の実年齢がアラフォーであることにも関わらず、田中みな実(37)や宮澤エマ(35)ら、女性主要キャストの中で唯一、大学生を演じても違和感がなく、視聴者からは《本当にママなの?》《ママさんに見えないくらい美しい》と驚きのリアクションが上がっていた。
“安定の可愛さ”を発揮し続けているが、そんな石原ならではの打破したい現状もあるようだ。
「世間に定着した『いつまでも若々しく綺麗で可愛い石原さとみ像』を、どこかで払拭し、女優として演じられる役の幅をどう広げていくのかを、真剣に模索しているように思います」(映画関係者)
実際、5月17日公開の石原の主演映画「ミッシング」は、「7年前に『このままじゃいけない。変わりたい。自分を壊してほしい』という衝動にかられた。私を変えてくれる人は誰だと思って、吉田監督なら変えてくれる」と、石原から吉田恵輔監督に出演を逆オファーしたという。自ら築き上げたイメージを一度壊し、再構築できるような転機となる作品を探していたことが伺える。
■21年公開の映画「そしてバトンは渡された」で初めて母親役を演じる
石原は21年公開の映画「そしてバトンは渡された」で、初の母親役を演じた。演技そのものに対する一定の評価はあったものの、現実感のある母親役ではなかったこともあり、自身のイメージを完全に払拭するところまでは至らなかった。
「これから封切りされる映画『ミッシング』は、娘の失踪事件を機に、マスコミや世間の声に翻弄される母親役ということで、石原は役作りで毎日ボディーソープで髪の毛を洗ったりして女優魂を見せています。アイドル的な人気を誇る女優が、衝撃的な役を演じ、自身のイメージを払拭する形で評価を上げた例として、実際に起こった祖父母殺害事件"をベースにし、長澤まさみさんが息子をコントロールするクズな母親役を演じた映画『MOTHER マザー』が挙げられます」(同)
清純派女優のイメージが根強かった長澤にとって、毒母役はまさに新境地だった。その演技が評価され、長澤は「MOTHER マザー」で、第44回日本アカデミー賞で初の最優秀主演女優賞を獲得している。
「石原さんは、陰のある役がもともとうまく、デビュー当初は本格派女優として売り出す雰囲気もありましたが、アイドル路線で垢抜けてからは事務所の方針もあってか、ご本人の可愛さを全面に出すラブコメ出演が続いていました。女優としてこのままではいけないという焦りもあったと思いますが、出産を機によりステップアップしたいという石原さんの志や、監督に逆オファーするという行動力はさすがです。『ミッシング』も、予告編を見た人たちからはすでに《一皮も二皮もむけたな。これは期待しかない》というコメントが上がるほど。今作でのイメチェンは十分期待できそうです」(同)
女優・石原さとみの「第二章が」始まろうとしている。
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