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3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月9日 8時0分

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3Aでもボロボロ…(C)共同通信社

 藤浪晋太郎(30)がメッツ傘下3Aシラキュースで苦しんでいる。今季メッツと契約したものの、オープン戦では防御率12.27と振るわず3Aに降格。そこでも、7日現在9試合の登板で防御率14.09と制球難に悩まされている。代理人のスコット・ボラス氏は現地の寒い気候を要因に挙げているが、現地からは技術的な問題を指摘する声も聞こえる。米球界で活路を見いだせないとなると、日本球界復帰が現実味を帯びてくる。(【前編】からつづく)

  ◇  ◇  ◇

 実際に手を挙げそうな球団はどこか。

「古巣の阪神に復帰する可能性は低いとみています」と言うのは、さる代理人筋。

「藤浪は阪神時代の住まいを引き払い、裸一貫で渡米したと聞いています。しかも、阪神時代はトレード願望があったともいわれている。今の阪神の投手陣はリーグ屈指。藤浪が入る余地はないでしょうし、藤浪自身も阪神以外の球団からオファーが来れば、そちらを優先するでしょう」

 候補に挙がりそうなのが日本ハムだ。

「新庄監督は喉から手が出るほど欲しいでしょう」と、日本ハムOBがこう続ける。

「2021年オフの監督就任直後に、OBの岩本勉氏のYouTubeチャンネルに出演。『俺、欲しい選手ひとりいる。阪神の藤浪君。俺のところに来たらもう化ける』と“ラブコール”を送っています。新庄監督はソフトバンクから獲得した田中正義を再生し、抑えに抜擢したように、伸び悩む選手の復活をアシストしたい。再生に自信を持っている。しかも日本ハムは新庄監督が就任する以前から、藤浪の獲得に関心を持っていましたから」

 一方で、「藤浪には指導者から手厚いサポートを受けられる球団がベスト」という声もある。前出の現地特派員が言う。

「藤浪は昨季、オリオールズで好投した時期があった。オ軍は近年、MLBのファーム組織ランキングで1位の常連。優れた育成力を支えるのがデータを駆使した『制球力改良プログラム』で、これが藤浪の復活をアシストした。ムダがない投球フォームを形成するためのトレーニングに加え、ブルペンではコーチが投手ごとに設定した『的』を目がけて投げる練習もある。22年に66試合で防御率1.40の好成績を挙げたリリーフ左腕のペレスは、制球難に苦しんだレッズ時代の21年(25試合で防御率6.38)から大幅に成績がアップ。昨季、抑えで33セーブをマークしたバティスタ(現在は右肘手術で離脱中)も、マイナー時代にこのプログラムに取り組んで制球力が向上した。メッツも24年開幕前のファーム組織ランクは13位と悪くないですが、藤浪には成果が出ていない。日本にこうしたメジャー式のプログラムを整えている球団があれば、藤浪も喜んで行くのではないか」

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