【タイ】ODA60周年記念セミナーバンコクで開催=JICA

Global News Asia / 2014年12月2日 15時4分

ODA60周年記念セミナー「タイ日協力の歩みとこれから」の出席者。

 2014年11月24日、JICAタイ事務所はバンコク都内のホテルで、ODA60周年記念セミナー「タイ日協力の歩みとこれから」(250名参加)を行なった。

 在タイ日本国大使館佐藤大使がタイにおける今後の日本との関わりの動向について、また国際協力60周年を迎える今、日本のODAの特徴、新しい日本のODA大綱、タイへのODAの意義等について説明した。最後にタイの新たな役割として、TICA(外務省国際開発協力機構)等を通じたASEAN周辺国への支援の重要性を強調し、タイ政府の周辺国支援の動きに対してはタイと日本で手を携えて協力していくべきと話した。

 次に、マナスウィ外務省副次官が、初期の純粋な援助受取国としてのスタートから、その後のグローバルパートナーとして第三国支援を行うことに合意した「日-タイパートナーシッププログラム(JTPP)」の展開、及び現在タイ外務省でドラフト中の「Four-Year International Development Cooperation Strategy (2015-2019)」に至る、「タイと日本の協力の歴史」について説明した。特に、農業開発、タイ独自の「足るを知る経済哲学」に基づいた農村開発、ユニバーサルヘルスカバレッジ政策、観光等、タイで実績のある分野について、地域拠点となることを目指していると述べた。

 スリン元ASEAN事務総長は、「Thailand-Japan Partnership toward AEC and Beyond」と題した基調講演の中で、「タイは1人当たりの国内総生産(GDP)が5,000米ドルを超え、中進国以上となり、すでに先進国から援助を受けなければならない国ではなく、JICA等と協力し、援助国として開発途上国を支援する立場にある」と述べ、特に「人間の安全保障においては、厳しい立場にある個人が自分の安全を守ることができる力を持たせること、各個人のエンパワメントこそが重要であり、タイも人間の安全保障のための国際協力をより積極的に実施すべきである」と発言しました。また「ASEAN域内のみならず、アフリカ等の途上国においては、タイが中進国になるにあたって日本等から吸収し、実践、蓄積してきた知見が有効であり、JICAが設立に携わり、タイ国内有数の工科大学となったモンクット王工科大学ラカバン校(KMITL)などを通じ、タイと日本の技術を周辺国やアフリカなどに展開していくことが望ましい」と提言した。加えて、「来年のAEC成立に向け、ASEAN域内が富める国と貧しい国に分かれたままでは、そして1日3ドル以下で暮らす人口がまだまだ多くいるような状況では、ASEAN統合の成功や持続的社会の形成もあり得ず、ASEANとの深い協力関係にある日本と協力しつつASEAN域内の途上国を支援することが何より重要である」ことを再度強調した。

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