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【ミャンマー】ミャンマー女子の間でミニスカートが大流行

Global News Asia / 2015年5月7日 9時0分

デートを楽しむヤンゴンの若者(竹永ケイシロ撮影)

 2015年5月6日。ミャンマーの伝統的な服装と言えば、男女共に着用している「ロンジー」と呼ばれる巻きスカートである。

 足をすっぽり覆うこの服は、直射日光を防ぐので案外涼しいし、また国民の90%を占める仏教徒が寺院を参拝する際には、座っても膝が見えないという点から、宗教的に好ましい服装として「ロンジー」の着用は必須である。厳しい寺院では、短めのスカートや半ズボンで参拝に来た外国人観光客がその場で着替えられるように、貸し「ロンジー」が用意されている所もある。

 これ程まで生活に密着している「ロンジー」であるが、ミャンマー最大都市ヤンゴン市内にはミニスカートの若い女性が溢れかえっている。

 そもそもミャンマーでは女性が足を出すことは、不謹慎ではしたないと捉えられていたはずなのに、ヤンゴン女子がミニスカートを自然に履くようになったのには、これまで幾つかの転機があった。

 第一の転機は90年代後半に、ミャンマーで衛星放送が見られるようになり、アメリカのMTVが視聴できる様になったことである。

 この時、13、4歳の女の子達がテレビのマネをして、短めのスカートを穿く様になったが、厳格な両親達もこのティーンエイジの入り口にいた女の子達をまだまだ子供だと捉えていた為、特に厳しく注意することもなく、この時「ロンジー」一辺倒であったミャンマーの服装に、初めてちょっとした変化が生まれた。

 この変化を更に押し進めた第二の転機が、韓流ドラマのヒットである。

 ミャンマーでは2000年代初期に『秋の童話』が放送され、主役のソン・ヘギョが大ブレイクした。彼女のふんわりしたフェミニンな洋装は年配のミャンマーの人にも受け入れやすく、90年代にすでにスカートを穿いていた世代が20代になっていた事もあり、スカートは大人の女性のアイテムの一つとして自然に認識されるようになった。

 その後も長く続いた韓流ドラマブームやアメリカのディズニーチャンネル『ハンナ·モンタナ』のマイリー·サイラス人気など、絶え間なく様々なミニスカートのお手本が現れることで、ミニスカートはヤンゴン女子の間ではすっかり定着した感がある。

 「ロンジー」を穿く女子も、もちろんまだ多いが、最近ではヤンゴンの原宿と呼ばれるレーダン通り付近では、少々刺激的なほど短いスカートで歩くオシャレヤンゴン女子の姿を見ることも出来る。
【執筆 : 竹永ケイシロ】

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