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【ミャンマー】「月給10万チャット(約1万1000円)以下の給料では仕事をしたくない」庶民の本音

Global News Asia / 2015年5月27日 9時0分

ヤンゴン川の対岸「ダラ地区」からフェリーで出勤する人々(竹永ケイシロ 撮影)

 2015年5月27日、地元メディアによると、ミャンマーの最低賃金は昨年12月に制定される予定であったが、生活費等への調査が不十分だとして、現在も議論が難航している。

 縫製業協会によると、ミャンマーの縫製工場の未熟練労働者の給与は40ドル程度であるが人材派遣会社「Nwe Yoe」を経営するウ・チョー・ソウ・トンさんは「これまでは基本給8万チャット(8800円)の仕事でも応募者がいたが、4月の水祭り(ミャンマー新年)以降は公務員の給与が引き上げられたことや、最大都市ヤンゴン市での生活費が年々高くなっている事を受けて、月給10万チャット以下の仕事に応募してくる人が少ないというのが現状だ」と語る。

 ヤンゴン市で中小企業を経営するウ・ウィン・コさんは「現在雇っている社員も、公務員の給与が上がったのだから、自分達の基本給も上げて欲しいと要求してくる。断ると、会社を辞めて条件の良い会社にあっさりと転職してしまう。だからと言って、雇用したばかりのスタッフに10万チャットの給与を払うのは会社にとっては大きな負担です」と頭を抱える。

 また、人材派遣会社に登録してきたというコ・ティハさんは「面接の時に、会社側は今現在は10万チャットを払えないが、君の働き次第では給与は徐々に上がる。と言いますが、口約束ばかりで、どのくらい上がるのか確証がない。ですから応募の時に、こちらから欲しい給料をはっきり伝えた方がいい」と意気込んで話した。

 人材派遣会社によると、会社側の募集が多いのはエンジニア、総務、マーケティング、運転手。これらの業種は常時募集が多い為、会社への定着率が低いとのこと。
【翻訳/編集 : 竹永ケイシロ】

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