【ミャンマー】「ロイター記者の逮捕は仕組まれていた」警察官証言 司法の独立が焦点に
Global News Asia / 2018年4月24日 7時15分
2018年4月20日、ミャンマー・ヤンゴンのインセイン郡区裁判所で、ロイター通信の記者2人が国家機密法違反の罪で起訴された事件の審理が行われ、警察官が「逮捕は仕組まれていた」と証言した。この警察官らは、ロイター通信の記者に機密書類を手渡したのち、記者を逮捕するように警察幹部から命令されたという。地元メディアが速報した。
被告側弁護士や現地の報道によると、ラカイン情勢を取材していたロイター通信のワーロン記者とチョーソーウー記者は、昨年12月12日、警察官から誘われて会食をした際に機密書類を渡され、レストランを出た直後に別の警察官に逮捕された。今回の証言では、これは警察幹部が命じたもので、あらかじめ機密書類を渡したうえで逮捕する計画だったという。証言した警察官は法廷で、「記者を逮捕しなければ、お前が牢屋に行くことになる」と脅されたと話した。証言では、命令したとされる警察幹部の名前も明らかになっている。
これまで被告側からは同様の指摘があったが、実際に事件に関与した関係者の証言が飛び出したことで、事件は重大な局面を迎えた。2記者は有罪となれば、最長で14年の懲役刑が課される可能性がある。長く軍事政権が続いたこともあり、ミャンマーの裁判所は独立性が乏しいとされる。2016年には国民民主連盟(NLD)政権が誕生したが、国際社会が注目するこの事件で、新政権下の裁判所が適切な判決を下すことができるのかが焦点として浮上している。
【執筆 : 北角裕樹】
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