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フィリピンを舞台にした「幸せとは何かを突き付ける」映画、『なれのはて』12月上映へ

Global News Asia / 2021年11月1日 12時0分

映画のPRをする、粂田 剛 監督(フィリピン・エキスポで、2021年10月撮影)https://nareno-hate.com/

 2021年12月18日から、フィリピンを舞台にした「幸せとは何かを突き付ける」ドキュメンタリー映画『なれのはて』が、新宿K’s cinemaを皮切りに全国で順次公開される。

 フィリピンの貧困地区で生きる日本人の男たちを7年追い続けた粂田剛監督の自信作。2020 東京ドキュメンタリー映画祭の長編部門グランプリ・観客賞を受賞している。

 マニラの貧困地区、路地の奥にひっそりと住む高齢の日本人男性たち。「困窮邦人」と呼ばれる彼らは、まわりの人の助けを借りながら、僅かな日銭を稼ぎ、細々と毎日を過ごしている。警察官、暴力団員、証券会社員、トラック運転手…かつては日本で職に就き、家族がいるのにも関わらず、何らかの理由で帰国しないまま、そこで人生の最後となるであろう日々を送っている。

 本作は、この地で寄る辺なく暮らす4人の老人男性の姿を、実に7年間の歳月をかけて追ったドキュメンタリーだ。半身が不自由になり、近隣の人々の助けを借りてリハビリする男、連れ添った現地妻とささやかながら仲睦まじい生活を送る男、便所掃除をして軒下に居候している男、最も稼げないジープの呼び込みでフィリピンの家族を支える男…。カメラは、彼らの日常、そしてそのまわりの人々の姿を淡々と捉えていく。

粂田 剛 監督 プロフィール

1969年愛知県生まれ。東京都立大学人文学部社会学科文化人類学専攻卒業。フリーの助監督として原将人『20世紀ノスタルジア』(1997)、矢崎仁司『ストロベリーショートケイクス』(2006)、松井良彦『どこに行くの? 』(2008)などに参加。その一方で、企業PR映像や教育映像、テレビ番組のディレクターとしても仕事を続ける。主な演出作品に『フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿 第三夜 クローン人間の恐怖』(NHK BSプレミアム)、『珍盤アワー 関根勤の聴くメンタリー! 』(BSフジテレビ)『ザ・ノンフィクション シフォンケーキを売るふたり』(フジテレビ)などがある。
【編集 : af】

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