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2018上半期 注目製品ホンネレビュー[ロボット掃除機/一芸掃除機編]

&GP / 2018年6月24日 20時0分

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2018上半期 注目製品ホンネレビュー[ロボット掃除機/一芸掃除機編]

この数年、各メーカーから意欲的な製品が続々とリリースされ、一気に存在感が高まってきたロボット掃除機。10万円超の高級モデルだけでなく、手の届きやすい価格帯のエントリー機も増えており、選びやすくなっている。ここでは、2018年上半期に登場した以下の2モデルをチェック。実際にテストを行い、検証してみた結果を紹介しよう。

■障害物を避けつつ一度にたっぷりと吸引!

エレクトロラックス
「PURE i9 PI91-5SSM」(実勢価格:11万2000円前後)

本体前面のカメラと“2方向レーザー ”によって、部屋全体を3Dで把握。障害物や段差などを認識し、それに基づいて掃除する。家具などぶつかったり、コードに絡んだりする心配がない。スマホ連携機能や留守番掃除機能も搭載する。

●稼働時間:約40分(通常モード)
●集じん容量:0.7ℓ
サイズ:W32.5×H8.5×D28cm
●重量:2.5kg

運転を開始すると360度回転し、部屋のマッピングや位置情報の測定を行う。その上で四角く回りながら部屋の掃除をスタート。家具や障害物があるとその手前まで進み一旦停止し、左右に旋回して障害物を避ける。扇風機のコード1本は乗り越える一方、延長コードがまとまってる場所は回避し、その際を掃除した。

判断精度は高く、12畳ほどのリビングでは走らせると、障害物に引っ掛かったり、止まったりすることはなかった。ダストボックスが700㎖と大きく、ハサミで遊んだ後の切れ端など大きめのゴミの多い我が家のリビングでも1度で満杯になることない。

▲段差を乗り越えられる“クライムフォースドライブ”機能を搭載。公式には2.2㎝までの段差に対応する。そこまで厚くはなかったが、実際に段差のあるラグも軽々と乗り越えられた

■“モップシステム”を使えば拭き掃除もお任せ!

エコバックス
「DEEBOT OZMO 930」(実勢価格:7万4520円前後)

レーザースキャンによる部屋測定機能を搭載。ユーザーの部屋の間取りを覚えて、効率よく掃除できる。サイドブラシとローラーによってゴミを吸い込むだけでなく、 OZMOモップシステムによる水拭きにも対応。床をクリーンに保ちやすい。

●稼働時間:最長約110分
●集じん容量:0.47ℓ
●サイズ:W35.4×H10.2×D35.4cm
●重量:4.1㎏

本体底面に“OZMOモップシステム”を取り付けることで、ゴミの吸引とともに床の拭き掃除が可能。ただし、事前に室内のマッピングをしておく必要があり、マッピングが完了するまで拭き掃除は対応しない点は要注意だ。ちなみに掃除時の走行音は静かで、生活しながらでも問題なく使えるレベル。

時折、家具に接触しているような音が聞こえるといった印象だ。本体には「Auto」ボタンひとつしかなく、ほとんどの機能がスマホアプリと連携して利用するのが基本となっている。ただし、Wi-Fiに接続するための条件が細かく、ややハードルが高い印象だ。

▲本体上部に搭載するユニットが360度に回転しながら、レーザーを放出して部屋の間取りをマッピング。こうした“スマートナビ”により作成した地図を参照しつつ、効率よく掃除する

 

<窓用ロボットや携帯型高圧洗浄機も登場!2018年上半期は細分化が一層顕著に!>

ウインドウメイト
「窓掃除ロボット ウインドウメイト RTシリーズ」
対応窓厚5 ~10mm/11~16mmモデル(6万9000円前後)
対応窓厚17 ~22mm/23 ~28mmモデル(7万5000円前後)

ふたつの本体で窓を挟み、マグネットで固定する窓拭き用のロボット掃除機。スタートボタンを押すだけで自動的に窓を上り、ジグザグに動きながら拭き掃除する仕組みだ。窓ガラスの厚みに合わせて4モデルを用意している。

ケルヒャー
「家庭用マルチクリーナー OC 3」(実勢価格:1万9000円前後)

4ℓの給水タンクを備え、ホースで吸い上げた水をトリガーガンから噴射できる家庭用洗浄機。バッテリー式なので電源が取れない場所でも使えるのが魅力。フラットジェットノズルの採用により、低圧でも汚れをしっかり落とせる。

“かゆいところ”も清潔に!独自の清掃機能で汚れを解消

近年注目の掃除機といえばスティックやロボットだが、それともまた異なる“一芸モデル”の掃除機が数多く登場しているのも、2018年上半期の特徴のひとつ。 どのモデルも単なる掃除機とは異なる独自のアプローチで、床を簡単かつ手間なしできれいにできる。メインの掃除機に買い増しすれば、掃除はもっとラクに、楽しくなるはずだ。

■手で拭き掃除するように 汚れを逃さない

CCP
「コードレス回転モップクリーナーNeo ZJ-MA17」(1万円前後)

“電動ツインヘッド” が回りながら床を拭き掃除してくれる、コードレス電動モップ。回転する力が自走する力となり、ヘッドを軽々と動かせる。モップには特殊繊維 “キャッチモップ”を採用しており、水だけで掃除しても十分にキレイに!

●運転時間:約60分(モップパッド乾燥時)
●掃除部面:16cm(モップ直径)
●サイズ:W29×H104×D13.5cm
●重量:1kg

スイッチを入れるとモップ部が回転。床を磨きながらヘッドが進んでいく。水拭きでしっかり拭き掃除できる印象だ。モップ部は簡単に取り外して洗えるため、メンテナンスもしやすい。本体が軽いので子供でもラクに使え、回転の効果によって手拭きと比べても申し分ない。ほとんど目に見えないようなペットの毛や微細な汚れもきれいに取れる。心理的にも床に直接寝転べるようになった。なお、窓などを拭く時も回転構造が有効だ。

▲スティック部を脱着でき、ハンディな拭き掃除機としても利用できる。階段や窓などを拭くのにも便利。回転するモップできれいに拭ける

▲ふたつの円形モップを配置した“ツインヘッド”を採用。それぞれ面ファスナーで簡単に脱着可能だ。微細な汚れもしっかりと拭き取れる

■カーペット上のゴミを静かにかき込む優れモノ!

ケルヒャー
「スティッククリーナー KB 5」(実勢価格:1万2870円前後)

回転ブラシでゴミをかき取る、珍しい掃除スタイルのスティッククリーナー。ゴミを吸い取る機能は搭載しておらず、 自動的に回転するブラシがかき集めるだけ。スティックを手前に倒すと電源が入って、ブラシが回転する仕組みだ。

●運転時間:最長約30分(フローリング時)
●清掃幅:21cm(横幅)
●サイズ:W23×H112×D21.5cm
●重量:1.2kg

立て掛けていたスティックを手に取って後方に倒すと、ブラシが回転してヘッドが前に進み始める仕組み。カーペットなどで動かすことでブラシがゴミをかき上げて、ダストボックスに収集。ペットの毛や長い髪の毛など、普通の掃除機では吸い込みにくいゴミも、ブラシの回転でかき上げられる。特に毛足の短いカーペットフロアで役に立つと感じた。また、吸引機構がなく、動作音が小さいのもポイント! 周囲に気兼ねなく使える。

▲スクエア形状 のヘッド部は非常にスリムでコンパクト。しかもスティックはまっすぐ自立するので、部屋のコーナーにすっきりと置いて置ける

▲業務用製品で培ったクリーニングシステムを採用。ブラシが回転してかき上げたゴミは、ヘッド内に用意されたダストボックスに集められる

■ワイパーシートですっきり床拭き!

シャープ
「スティック型コードレス紙パックレス式掃除機 EC-FW18」(実勢価格:1万1340円前後)

スティック型掃除機にワイパーシート用のスティックをプラスした、コードレスのワイパー掃除機。ワイパーシートを取り付けることで、ゴミを吸い込みながらその後ろを拭き掃除できるという仕組み。一度にゴミを “吸う”と“拭く”が同時にできて便利だ。

●運転時間:最長約10分
●掃除部面:横幅25cm
●サイズ:W25.4×H102×D12cm
●重量:1.3kg

市販のワイパーシートが使えて、ゴミを吸い込むと同時に拭き掃除もできるのが便利。ただし、実際に使ってみたイメージとしては、あくまでも拭き掃除がメイン。吸引するのは、ヘッドの前に溜まっているゴミだけ…という感じだった。掃除機としての吸引力はそれほど高くなく、ダストボックスも小さいため、拭き掃除のための補助だと考えた方がいいだろう。

また、シートによって掃除感覚が異なるのも注意点。ドライシートの場合は床との摩擦がそれほど大きくなくスムーズに動くものの、ウエットシートの場合は抵抗感がやや強め。ヘッドを動かすのに、それなりの力が必要だった。

▲吸い込み口を持ち上げて、ヘッドに市販のシートを取り付ける。ヘッド上面に挟める構造なので、拭き掃除している際にはシートが外れにくい

▲床との接触面は、吸い込み口とシートを取り付けるヘッドで構成されている。本体との接合部には関節構造があり、左右に可動する仕組みだ

 

本記事の内容はGoodsPress7月号22-23ページに掲載されています

(取材・文/コヤマタカヒロ 写真/園田昭彦)

コヤマタカヒロ/デジタル&家電ライター

 

デジタル機器から白物家電まで、電気とデータの流れる製品を中心に執筆活動を展開。実際に使ってみて試すのがモットーだ。3女の父で米食味鑑定士の資格も所有。

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