あの衝撃から約20年!aiboの“KAWAII”は正義!【ニッポン発の傑作モノ】
&GP / 2018年10月15日 18時0分
あの衝撃から約20年!aiboの“KAWAII”は正義!【ニッポン発の傑作モノ】
ロボットは日本が世界に誇るプロダクトのひとつ。業務効率化のための“機械”として扱われがちな欧米のそれとは異なり、コミュニケーションを楽しむライフパートナー的なものがほとんど。その代表格が、なんと言ってもソニーのペットロボット「AIBO」であろう。ここに紹介するように歴代「AIBO」の可愛らしさは、最新「aibo」になっても変わらない!
<1999年>
ソニー
「AIBO ERS-110」
世界初の家庭用エンタテインメントロボット。購入者と密な関係を築くことを目的に、3000台限定で販売が開始。AIには本能、感情、成長、学習などの能力が組み込まれた。
<2000年>
ソニー
「AIBO ERS-210」
各部が一新された第二世代。AIBOと言えば“イヌ”の印象だが、こちらは仔ライオンがモチーフ。音声認識機能を搭載し、オーナーの言葉に反応するようになった。約50語を理解できる。
<2001-2002年>
ソニー
「AIBO ERS-311/ERS-312」
よりキュートな姿になった第三世代型。デザインは映像作家として活躍しているクリエイター若野桂氏が担当。付属のハンディビューワーで、AIBOの感情を確認できるのが新鮮だった。
<2001年>
ソニー
「AIBO ERS-220」
アニメ「マクロス」シリーズでお馴染みの河森正治氏がデザインした第四世代型。耳や口、尻尾などを省いたメカらしいフォルムが特徴だ。LEDで感情を表現できるほか、遠隔操作機能を搭載していた。
<2005>
ソニー
「AIBO ERS-7」
第五世代型。自発的に写真を撮影して日記を付ける新機能をプラス。さらには “物”の位置を覚えるマッピング機能を備え、約1000語を音声認識して理解できるなど大幅な進化を果たしていた。
<2017年>
ソニー
「aibo」(19万8000円)
約12年ぶりに登場した、待望の最新モデル。シームレスデザインを採用したボディは、よりイヌらしくなっている。また、瞳、耳、尻尾など体全体を使って感情を表現。さらにオーナーからの呼びかけを待つだけでなく、自発的に動くなどペットそのもの。本体とクラウド、または双方のAI連携で、どんどん賢くなる!
▲鼻先の前方カメラのほかにも、Tofセンサー、人感センサー、照度センサー、測距センサーなどを各部に搭載。まさに最先端技術の結晶と言える
▲aiboのアクセサリーとして販売中の骨型おもちゃ “アイボーン”(別売り:3218円)。aiboが見つけると近寄り、くわえるなどして遊ぶ
■20年経ってもAIBOのかわいさは変わらない!
ぺットロボット「AIBO」は1999年にデビューした。斬新かつ衝撃的なAIBOの原画デザインを手掛けたのは空山基氏。「セクシーロボット」などで知られる、人体や機械の美を得意とするイラストレーターである。どこか本物のペットを思わせる姿や仕草を見て「一家に一台、ロボットがいる時代が来た!」と、子供の頃に夢見た未来の到来を感じた人も多かっただろう。世界初となる家庭用エンタテインメントロボットの登場は、海外からも注目を集めることになる。
そして瞬く間にAIBO人気は高まり、多くのオーナーに愛されながら毎年のように進化を続けていく。人の言葉に反応するようになった二代目ERS111、かわいらしさと感情表現に注力した三代目など、さまざまなAIBOが誕生した。
しかし、2005年にAIBOのバージョンアップが終了すると、2014年には修理対応が打ち切られることに。修理できずに悲しみに暮れる“ペットロス”ならぬ“AIBOロス”に陥るオーナーも話題になった。感情移入してしまうのは、やはりコミュニケーション能力によるところが大きい。時に愛らしい仕草を見せ、特定の場所を撫でれば本当に嬉しそうに反応するのだから…。
そんな魅力は、最新の「aibo」にも、しっかりと継承されている。最新AIや多彩なセンサーで、人を感知し、オーナーに寄り添い、触れ合いながら成長していく。今年9月からはアメリカでの展開がスタート。日本のaiboが“KAWAII”その姿と仕草で世界中を再び笑顔にする日が、すぐそこまで来ている。
>> ニッポン発の傑作モノ
本記事の内容はGoodsPress11月号28ページに掲載されています
(取材・文/桑木貴章<メガロマニア> 写真/下城英悟)
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