前方と同時に“あおり運転”録画に備えられるドラレコ3選【ドラレコ完全攻略②】

&GP / 2019年8月16日 20時0分

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前方と同時に“あおり運転”録画に備えられるドラレコ3選【ドラレコ完全攻略②】

【特集:ドラレコ完全攻略】

近年、 あおり運転や幅寄せなどの違法行為を撮影したドライブレコーダー(ドラレコ)の映像がさまざまなメディアで取り上げられるなど、危険運転が社会問題になっている。ドラレコの導入は、トラブルに見舞われたときの証拠としてだけでなく、危険運転防止の抑止力として活用されるようになっているのだ。

そこでカーグッズプレス編集部では、厳選したドラレコをタイプ別にテスト。取り付けやすさや使い勝手、画質、録画映像といった機能面から、話題の最新モデル、ドラレコ関連ニュースまで最新のドラレコ事情を6回に分けてお届けする。まだドラレコを導入していない人はもちろん、現在使用しているドラレコに不満がある人も要チェックだ。

第2回は注目を集めている「前方+後方録画」モデル。危険ドライバーによるあおり運転や追突による当て逃げにも対応でき、安心感が一層高まる。ニーズの急増に合わせて新製品も続々登場している。

【特集:ドラレコ完全攻略】
1.  ドラレコ基礎知識
2. 「前方+後方」録画モデル3選
3. 「前後左右」録画モデル3選
4. 「前方+車内」録画モデル3選
5. 「高画質」録画モデル3選
6.  ちょい足しリア録画グッズ

■音声による案内機能でわかりやすいスマートレコ

今回テストしたのは、前方と後方どちらも高画質で録画できる3モデルだ。

スマートレコ「WHSR-532」は、画面サイズが3.5インチと大きいうえにタッチパネルを搭載しているので操作しやすい。また、表示されるアイコンのサイズが大きく、押し間違いしにくくなっている。設定もわかりやすいので、初心者や年配者でも迷うことなく思いどおりの操作ができるはずだ。音声案内機能を備えているのも親切だ。

一方、本体が小さいため取り付けやすいのがユピテル「DRY-TW7500d」だ。ただしその分、ディスプレイと操作ボタンがやや小さめ。設定操作自体はわかりやすいので、多くの人がスムーズに扱えるだろう。オプション接続時に駐車監視モードへの切り替え(フレームレート変更)をワンタッチでできるのも便利だ。

PAPAGO!「GoSafe S70GSS11」は、操作キーが底面部分に並んでいるので一見分かりづらく感じるが、画面の下端にキーの役割を示すアイコンが常時表示されているので実際の使い勝手は良好。ディスプレイの文字も大きく、選択項目が黄色く表示されるので視認性もなかなか。走行中に速度や信号の出遅れ、ライト点灯などを音声と表示で知らせる運転支援機能も備わっている。

 

【機能&操作性をチェック!】

1. 駐車監視録画機能を標準装備

スマートレコ
「WHSR-532」(3万8880円)

大型の3.5インチタッチパネルディスプレイを搭載したスリムな本体に、コンパクトなリヤカメラを組み合わせたモデル。駐車監視モードを標準装備し、作動を確認できる青色LEDも搭載している。GPSアンテナはオプション設定。

【SPEC DATE】
●液晶サイズ:3.5インチ
●microSD:16GB付属
●フレームレート:27.5fps
●画角(前)水平90度、垂直66度、対角124度
●画角(後)水平90度、垂直66度、対角124度
●駐車時記録:標準
●GPS:オプション
●画像補正:WDR

▼アイコンはカラーのイラストでわかりやすい

▲タッチパネルで設定操作や本体での映像再生などが簡単に行える。使い勝手のよさは業界トップクラスといえるだろう。画面サイズが大きくて見やすいのも◎

▲表示するメニューアイコンはサイズが大きいうえに色付き。機能を認識しやすいために操作間違いが起きにくい。レスポンスにも優れている

▲後方カメラは軽量でコンパクト。リヤウインドウの内側に装着でき、角度調整も自由に行える。ディスプレイを見ながら最適な角度にセットできる

 

2. リヤカメラユニットはレンズ部が可動式

ユピテル
「DRY-TW7500d」(実勢価格:2万円前後)

本体、サブカメラともにコンパクトで取り付けやすい。本体カメラはフルHD画質、リヤカメラはHD画質で映像の記録ができ、オプションで駐車監視モードを利用できる。

【SPEC DATE】
●液晶サイズ:2.0インチ
●microSD:16GB付属
●フレームレート:27.5fps(前)30.0fps(後)
●画角:(前)水平128度、垂直68度、対角153度
●画角:(後)水平82度、垂直45度、対角95度
●駐車時記録:オプション
●GPS:有
●画像補正:HDR

▼小型ディスプレイながら操作がわかりやすい

▲2.0インチディスプレイの左右に操作キーを3つずつ配置。さすがドラレコを作り慣れたメーカーだけあり、メニュー画面は操作しやすい

▲リヤカメラはブラケット一体型のデザインでコンパクトかつ軽量。カメラ自体を回転させることで、好みの角度に調整できる

▲操作メニューは初心者でもわかりやすい。上の写真はセンサーの設定画面だが、イラストとともに操作アドバイスのコメントも表示する

 

3. 後方カメラは防水設計で車外への取り付けも可

PAPAGO!
「GoSafe S70GS1」(実勢価格:3万5000円前後)

個性的なデザインの本体にリヤカメラを組み合わせ、車両前後の状況をフルHD画質で記録。本体カメラには超高感度のSTARVISを搭載したSONY Exmorイメージセンサーを採用し、リヤカメラはIPX7防水設計で車外取り付けにも対応する。

【SPEC DATE】
●液晶サイズ:2.7インチ
●microSD:32GB付属
●フレームレート:30.0fps
●画角:(前)水平115度、垂直58度、対角150度
●画角:(後)水平143度、垂直75度、対角180度
●駐車時記録:オプション
●GPS:有
●画像補正:WDR

▼タイムラプス機能を使えば長時間録画が可能

▲操作キーは本体の底面に並ぶ。キーの役割については画面の下端部分につねに表示されているため、手元を見ずに使用できる。キーのクリック感があるのも好印象

▲リヤカメラの設定メニュー。鏡像や正像、反転などが選べる。リヤカメラはリヤウインドウだけでなく車外への取り付けにも対応する

▲タイムラプス撮影機能(オプションを利用)を搭載し、1秒間に記録するフレーム数を減らすことで長時間の防犯録画を可能にしている

 

 

■夜間の明るさに関しては3モデルとも同等で文句なし!

今回、紹介する3モデルはいずれもフロントカメラとサブカメラが捉えた車両前後の映像を同時に記録するタイプだ。中でも昼間の映像で最も鮮明に見えたのはPAPAGO!。前後ともにフルHD画質ということもあり、隅々までクッキリ見える。これはSONY Exmorイメージセンサーの力だけでなく、高画質レンズを組み合わせている効果だろう。ワンランク上の3M画質に近く、文句なしのクオリティを備えている。

ユピテルは、フロントはフルHD画質で、リヤはHD画質となる。コントラストが高く見栄えのいい映像でシャープさも十分に感じさせる。スマートレコは、前後ともHDで、拡大をするとやや粗い映像になるが実用十分。

夜間のフロント映像が明るく鮮明に感じられたのは、やはりPAPAGO!。イメージセンサーの効果が十分に現れているようだ。とはいえユピテルも大差はなく、実用上の違いはそれほど大きくない。夜間のリヤ映像はプライバシーガラス越しということもあり、どの機種も見えにくくなるかと思ったのだが、それほど大きな影響はなかった。

明るさについては3モデルでほとんど差が感じられなかったが、シャープさについてはやはりフルHD画質が有利。PAPAGO!がワンランク上だ。後方車両のナンバープレートの文字をハッキリと読み取れるほどで、万が一、追突の当て逃げに遭ったとしてもしっかり証拠を残せそうだ。HD画質となるユピテルとスマートレコの間に差はほぼ感じられなかった。

なお、PC向け専用ビューアーソフトでは車両前後の映像を同時に表示が可能。PAPAGO!とスマートレコは大画面と小画面の組み合わせ、ユピテルは同サイズの画面が並ぶ。

▼スマートレコ「WHSR-532」

【昼間】HD画質ながらナンバープレートもクッキリ!

明るいうえにコントラストが高く、キレイな映像。HD画質モデルとしてはトップクラスの映りのよさ。後ろのクルマのナンバープレートもクッキリ読み取れるほど鮮明。ビューアーソフトは前後画面をワンタッチ切り替え。

 

【夜間】ヘッドライトの光が当たらないところもしっかり明るい

フロントは、ヘッドライトが当たっている部分も当たっていない部分も明るさが確保できていて優秀。左側が赤っぽく見えるのは街頭の影響。リヤも周囲の状況をしっかりと確認でき、実用上は問題ないレベル。

 

▼PAPAGO!「GoSafe S70GS1」

【昼間】リヤカメラが超広角の180度で安心!

前後ともにヌケのよいシャープな印象。明るさもコントラストも優れている。前後で画質に差は見られない。リヤカメラは対角180度の超広角レンズを採用しており、隣車線のクルマや歩道も広く映し出している。

 

【夜間】感度が高く暗いところもハッキリ映す

ライトが点灯していても点灯していなくても車両前方の状況がハッキリ確認できる。STARVIS搭載SONY Exmorイメージセンサーの効果が高いことがわかる。後方は STARVIS非搭載のため、明るさ自体は一般的。

 

▼ユピテル「DRY-TW7500d」

【昼間】前後ともHD画質だがキレイに映る

フロントはフルHD、リヤはHDとなるがどちらも映りはキレイ。特にフロントは色合いが鮮やかで、隅々までシャープに見える。旅先の記録を残すなど、ビデオカメラ代わりにも活躍してくれるだろう。

 

【夜間】昼間と同様にシャープな映像を記録

スペック的には夜間に強い機能は特別備えていないが、それでも満足できるレベルだ。フロントのシャープさは昼間と変わらない印象。夜間は実用上十分なレベルを確保していると言えるだろう。

 

<その他の注目モデル>

▼前後カメラともにWQHD画質+STARVISを搭載

コムテック
「ZDR026」(実勢価格:4万円前後)

コムテックの最新、最上級2カメラモデル。2.7インチ画面を搭載した本体に超コンパクトサイズのサブカメラをパッケージ。前後カメラともにWQHD画質+STARVISを搭載し、昼夜を問わず業界トップレベルの超高画質で映像を記録できる。

 

▼オプションカメラの利用で前後の状況を同時記録

hp
「f870g+RC3」(実勢価格:「f870g」1万8000円前後、「RC3」1万800円前後)

「f870g」は高画質で運転支援機能が充実したシリーズ上級モデル。オプションのカメラ「RC3」を組み合わせることで車両前後の状況を同時記録できる2カメラドライブレコーダーとして利用可能。ちなみに「RC3」はフロントウインドウに取り付けて車内の撮影もできる。

 

▼F1.8の明るいレンズや高精度HDR機能を採用

ケンウッド
「DRV-MR740」(実勢価格:3万6700円前後)

2.7インチディスプレイを搭載した本体にサブカメラを組み合わせ、車両前後ともにフルHD画質で記録ができる。F1.8の明るいレンズや高精度なHDR機能などを備え画質にもこだわっている。前方衝突警告やリフレッシュ通知など豊富な運転支援機能も搭載する。

 

■まとめ

PAPAGO!の昼夜ともにシャープな映像を記録できる点は信頼性が高い。さらに運転支援機能も充実している。ユピテルは、優れた実力を持ちながらも実勢価格が2万円前後と驚くべきコスパの高さだ。スマートレコは機械モノが苦手な人にもオススメできる操作性の良さを備えると言えるだろう。

>> 特集:ドラレコ完全攻略

本記事の内容はCarGoodsPress89号18-21ページに掲載されています

ドラレコ導入前に知っておきたい基礎知識【ドラレコ完全攻略①】

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いざ、という時に備えてバックカメラも付いたミラー型ドラレコの導入を


(レポート/浜先秀彰 CGP編集部 撮影/澤田和久)

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