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プラモの達人も苦労した!挑戦しがいがあるプラモデル6選

&GP / 2020年5月5日 20時0分

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プラモの達人も苦労した!挑戦しがいがあるプラモデル6選

自宅で長時間過ごす日々が続く今日この頃。時間がある今、何か室内で熱中できるものを探すとなると、じっくり時間をかけて楽しめるプラモ作りなんて、今まさにピッタリ! すでに手を出して、昔の思い出に浸りつつ完成を目指している人もいるはず。ですが、せっかく時間がある今だからこそ、ちょっとハードルの高いモデルに挑戦してみてはいかがでしょうか?

そこで、プロモデラーで有名な長谷川“迷人(めいじん)”でも、完成するのに長い時間を費やしたという超難物モデルを、“迷人”のエピソードとともに紹介。中には何回挑戦しても未だ完成させられていないモデルも! ハードルは高いかもしれないが、その分完成後の達成感は十分に得られるに違いない。今、時間を持て余しているというのなら、この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか?

1. マイノリティなジャンルゆえの達成感を刺激する!

キティホークモデル
「1/35 MH-60ブラックホーク」

戦闘機などのアビエーション系モデルの中にあってヘリコプターモデルはハードルが高い…と言われることが多く、それこそキットも限られていました。しかし近年は魅力的なキットのリリースが増えていて、これはヘリ好きモデラーとしては嬉しい限り。

映画での知名度の高さもあって、このブラックホークも注目されたモデルではあるけれど、過度なまでに(マニアックとも言う)ディテールを、実機がこうだから再現しましたといったパーツ構成は、インスト(説明書)に沿って制作しても組みあがらない。敢えて言うなら、試行錯誤しつつ構築していくスケールモデル。スキルあるモデラーをも唸らせる難易度がまた面白いんですけどね。

 

2. 吾輩はプラモデルであると主張するキング・オブ・キット

エアフィックス
「1/24 ホーカータイフーンMk.1B」

昨今のスケールモデルはディテールを再現するために、エッチングパーツやレジン樹脂のパーツを多用したキットが当たり前になり、モデラーもエッチングパーツの精密感を歓迎していました。そこに登場したのがプラモデルメーカーとしては古参といえる英国・エアフィックス社が2014年に発売したホーカータイフーンでした。

1/24という大スケールで完成すると翼幅で50cmにもなるビッグキットで、エンジン、コクピット、主翼内部のディテールまで500を超えるパーツを全てプラのみで再現。老舗メーカーの「エッチングなどに頼らずともここまで出来るのだ!」を体現した超絶キットになっています。故に毎日2時間以上取り込み完成まで3カ月を要しました。

 

3. 取説全52ページ!組んでも組んでもパーツが減らない超絶フルインテリアモデル

ライフィールドモデル
「1/35 パンターG型 Sd.Kfz.171 前期型/後期型 with フルインテリア」

新興メーカー・ライフィールドモデルが設立3周年記念で限定発売した「パンターG型」は、複雑な戦車の内部構造を偏執的なまでに忠実再現したフルインテリアモデルです。キットは砲塔と車体上部がクリア成型されており、完成後も内部が見えるようになっているんですね。

制作はエンジンや砲塔内部、連結履帯、ミッションなど500を超えるパーツを、ひたすら組んで塗装、車体に組み込んでいく作業を繰り返していくので戦車ってこんな構造になっているんだ~と勉強になります(笑)。しかし組んでも組んでもいっこうにパーツが減らない、通常の戦車プラモ3台分以上のボリュームがあります。正直忍耐がないと完成できません。

 

4. コンバージョン(改造)キットと誘惑と憂鬱

造形村
「1/32 AH-1スカイレイダー改造A-1Eフィッシャーモデル・コンバージョンキット使用」

単座戦闘攻撃機AH-1スカイレイダーを4座型の偵察型のAD-1へ改造するためのレジン製キットなのですが、価格も高価だし一般的なモデラーはまず手を出さないマニアックなアイテムです。レジン製の胴体コクピットパーツで構成されていますが、とってもシンプルなインストが1枚付属しているだけ。組み上げるには作り手の模型工作スキルと創意工夫、そして大量のパテが要求されます。制作では、胴体とベースキットの主翼を合体させる術が分からず一カ月悩まされました。

全てのパーツにおいて何かしら手を入れねばならず、実機資料をかき集めてからでないと、どうにもなりません。何度も心が折れそうになりながら完成までにフル4カ月を要しました。

 

5. ともかくデカくて大変。ビッグサイズモデルの多いなる悩み

トランぺッタ
「1/32 P-61Bブラックウィドゥ」

双発の夜間戦闘機P-61ブラックウィドゥ。「黒衣の未亡人」は私のお気に入りの作品ですが、1/32スケールともなると翼幅で60cmを超えるサイズになる。狭い工作スペースで60cmを超えるキットを振り回しながらの製作は思っている以上に大変。単に組むのではなく、重量に対する脚の強度、そして塗装のスケールエフェクトなども考慮しつつ塗装をしなければいけません。主翼には強度保持のため左右に金属パイプを貫通させ、脚柱に金属線を埋め込む、機首に100g近いオモリも詰め込む等々、プラモの制作というよりDIY的な工作に多くの時間をとられます。光沢のある黒塗装はある意味体力勝負(重いしデカイので)。そして一番の悩みは大きすぎて飾るスペースがないこと!

 

6. いつかは完成させたい超難物フルアクションモデル

Revel
「1/40 AD-6(AH-1)スカイレイダー」

アメリカのRevell社が60年代に発売した「1/40 A-1スカイレイダー」は、50年以上前のキットですが、当時「飛ぶことができない以外実機と同じ」というキャッチフレーズで発売され、主翼の折り畳み、動翼類の可動、エンジン再現、エアブレーキ開閉。さらには胴体のパイロンを下げると左右連動しながら90度回転して収納される主脚、爆弾の投下にキャノピーの開閉、といったギミックを詰め込んだフルアクションキットです。

しかしながらキットは機体内部にはリンケージやベベルギア等が詰め込められ、それもすべてプラスチック…インストの指示通りに脚の可動ギミックを組み込もうとすると腕が3本ないと無理。よしんば組み込めても可動テスト中に壊れるんですよこれが。これまでのモデラー人生の中で4回チャレンジしたものの、未だ完成させることが果たせていません。

 

文・写真/長谷川迷人

長谷川迷人東京都出身。プロモデラー。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。Youtubeでは「プラモ作りは見てナンボです!@Modelart_MOVIE」も配信中

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