日常の半歩外へ、キャンプサイトの一歩外へ!里山遊びを取り入れよう【達人たちの春キャンプ&ソト遊びギア】
&GP / 2023年4月5日 20時0分
日常の半歩外へ、キャンプサイトの一歩外へ!里山遊びを取り入れよう【達人たちの春キャンプ&ソト遊びギア】
【達人たちの春キャンプ&ソト遊びギア】
遊ぶように暮らす、を目指して埼玉・ときがわ町というちょうどいい自然に恵まれた里山に移住した野あそび夫婦。初心者向けキャンプ施設「NOMIWA」をベースにした里山遊びにはどのようなものがあるのか教えてもらった。
■折りたたみ自転車もキャンプ道具です
幼少時よりキャンプ経験のあるエリーさんと、学生時代の仲間と行ったキャンプでハマったアオさんのふたりではじめたのはキャンプ民泊「NONIWA」。技術指導だけでなく町の魅力に触れられるイベントが多く、週末になるとふたりの穏やかな人柄に惹かれて多くの人が集い、里山遊びを楽しんでいる。
「私たちも最初はバンに乗ってキャンプを楽しんでいましたが、屈指の自転車・キャンプ好きで知られるモデルの山下晃和さんが主催していた、バイク&キャンプというイベントで自転車を取り入れるという遊び方を知りました。それからはキャンプ道具に折りたたみ自転車が加わっています」(アオさん)
NONIWAのキャッチフレーズは「日常の半歩外へ」だが自転車があればキャンプ場の一歩外側を探検できる。
「登山もしますが、キャンプに行った先で朝日を見るために低山に登るっていうことも。本格的なコーヒー器具とこだわり豆を持ってきた友だちとともに登って、頂上でいただいたコーヒーは最高に贅沢。そんな楽しみ方もありますよ」(エリーさん)
▲「野あそび夫婦」埼玉·ときがわ町でキャンプ民泊「NONIWA」を運営するアオさん、エリーさん夫婦。キャンプ、登山など、無理せずアクティビティを取り入れたライフスタイルが評判を呼ぶ noniwa.jp
▼ところで「キャンプ民泊」って何?
古民家前の庭でデイキャンプからスタートする、少人数制ステップアップ式講習でキャンプの技術とマナーを学べるキャンプ民泊「NONIWA」。古民家の水道やトイレを使えるので気軽にキャンプ体験ができるのがポイント
▲古民家に並べられた道具はすべてレンタルOK。「道具は使わないと勝手がわかりません。できるだけメンバーのリクエストに沿うよう道具を追加しています」(アオさん)
▲少人数制の講習なのでその人にあった道具、キャンプスタイルが見つかる。ファミリー向けもあるが最近はソロキャン講習が人気とか。講習修了後はイベント参加や「NONIWA」のサイト利用も可能だ
▼木の町・ときがわで本格木工
ときがわ町には本格工具を借りられる工房があり、「NONIWA」予約時に相談すれば場所を教えてくれる。「午前と午後の部があって格安で利用できます。運営しているのは職人なので素っ気ないかもしれませんが、材の選び方や加工について相談できるのでイメージに近いモノを作れます」(アオさん)
▼おそらく本邦初のメスティン用まな板を量産
アオさんはモデルの山下さんにヒントをもらい、メスティンが流行る前に「メスティンに入る小さなまな板を作ろう」と工房で製作。それが評判を呼び、量産していた時期があるそう。
▼本格工具をレンタル。木材の購入も可能
工具も場所もない、自宅では音がする道具を使えないと諦めていたDIY初心者も安心。木のまちだけあり工房にはずらり美しい木材が並ぶ。ここから適したものを格安で購入できるので手ぶらで通おう。
▼バンに積みやすい折りたたみ自転車で遊びが広がる
自転車&キャンプのおもしろさを知ってすぐ、キャンプ道具とともにバンに積み込める折りたたみ自転車を手に入れた。サスペンションで折りたたむ方式で比較的強度が高いバーディーに、軽さ自慢の細目とちょい太目のタイヤを装着した2台でキャンプ場から出発する。
▼弓立山から自分のテントを探そう
「NONIWA」のすぐそばにある弓立山は標高427m。登山道そばの駐車場から50分ほどで頂上にたどり着く低山ではあるが「まあまあ急登でなめてかかると大変。だけどその分、達成感を得られます。サイトによりますが自分のテントが見えるのもご褒美。朝日を見に登り、頂上でコーヒーをいただくのもいいですよ」(アオさん)
■野あそび夫婦の愛用ギアBEST5
1. 軽くて動きに追従するデイパック
ゼログラム「ロスト·クリーク UL20」。背中のパットを取り外してマット代わりに。「登山など一歩外に出る時の必需品。伸縮性のあるチェストベルトで動きやすいのもいい」(アオさん)
2. レトルトやパックご飯にちょうどいいクッカー
パーゴワークス「トレイルポット」はひとり旅向きだけど、深鍋はパックご飯2つを一度に湯煎できるので夫婦二人旅にもちょうどいい。サッと拭くだけできれいになるのも気に入っている理由だ。
3. バックパックの隙間に入る折りたたみ食器
ボタンを留めると食器になるフォッジルズ「スナップフォールド ソロパック」。「シート状になるのでバックパックに収めやすいし、まな板代わりにも使えます。これ最高」(エリーさん)
4. 本体に漏斗が付いたチタンフラスク
「登山だとビールを何本も持っていくのは重いのでバーゴの『チタニウム ファンネル フラスコ』にウィスキーを入れます。注ぎ口にシリコン製漏斗が付いているので、きれいに移し換えられます」(エリーさん)
5. 不整地でも安定感大!3本脚の木のお椀
地元の木工職人に作ってもらったお椀。岩場でも倒れにくい3本脚で、シェラカップの台としても活躍する。「プリミティブなデザインにしてもらいました。どこか土器みたいです」(アオさん)
▲「NONIWA」のすぐそばにある「GRID」は、おふたりが気に入った道具だけを集めた暮らしとアウトドアの店。里山遊びに使える道具が並んでおり、購入も可能だ
※2023年3月4日発売「GoodsPress」4月号70-71ページの記事をもとに構成しています
<撮影/逢坂聡、野あそび夫婦 文/大森弘恵>
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