“緊急時の備え＆捗る野外活動”という2つの観点から厳選！ 防災＆アウトドアギア5選【GoodsPress Award 2024】

【GoodsPress Award 2024】

コロナ禍に起こったキャンプブームが去り、ブーム前に戻った感のあるアウトドア業界。各メーカーからリリースされる新商品からもその様子が伺える。今回は防災にも使えるアイテムを交えながら、話題となったアウトドアギアを紹介。

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キャンプブーム真っ盛りだった数年前、アウトドア用品は似たような商品が山のように発売されていたが、ブームが落ち着いた今はその頃と比べて新製品の数は減少傾向。いっぽうで、リソースをかけてしっかり開発された信頼できる製品が目に留まるようになってきた。

「ポータブル電源で言えば、これまではアウトドアでの利用を意識したアイテムが多かったですが、今年は防災用品としての役割にも注目が集まるようになったと感じています。持ち運びやすい小型のものから、自宅で見えるところに出しておいても気にならないデザインのものまで、バリエーションが格段に増えましたね。いまや、アウトドアでも災害時でも確実に確保したい電源。自分に必要な電力量がどれくらいかを考え、現実的なサイズ感が知られるようになったからかもしれません。今後も普及は進むのではないでしょうか」

ポータブル電源に限らず、有事の際は、自宅にあるアウトドアアイテムを活用することになるかもしれない。今、買い換えたいアイテムがもしあれば、自分の趣味として使うだけでなく、非常時に自分や家族の助けになるスペックのアイテムであるかどうかもチェックして選んでほしい。

＆GPアウトドア担当　円道秀和
「＆GP」でアウトドアを担当。近年は暑すぎてもっぱら冬キャンプ派。災害への備えとしては、キャンプギアをメインにポタ電と長期保存食品を加えているが、ローリングストックを忘れがち

【GoodsPress Award 2024】
ーライフスタイル部門 防災＆アウトドアー

＜大賞＞

■LEDランタンのパイオニアによる最新作

ルーメナー
「X3ヘッドライト」（9900円）

上部に広く照らせる拡散光LEDが付いているヘッドライトで、MAX500ルーメンのランタンにもなります。ソロキャンプなら十分な明るさですね。もちろん、災害などでの停電時も活躍してくれること間違いなしです（円道）

ヘッドライト、キャップライト、テント内のランタンなど複数の使い方ができるマルチランタンは、革新的なクリップハンガー構造や90度回転拡散板の採用により、セットが自由自在。4つのLEDモードを搭載しており、最大900ルーメンの明るさと80時間の作動時間を誇る。

▲65gと超軽量で、ランタンとしてテントなどに吊るすことも可能。広い視野角と明るい光で照らしてくれる

▲ヘルメットに装着すれば夜のアクティビティでも活躍。後ろ向きに装着して赤色の光で使用することもできる

＜グッドスペック賞＞

■“軽量×高出力”を実現したポタ電の代表選手

ジャクリ
「Jackery ポータブル 1000 New」（13万9800円）

持ち運びやすく置き場所にも困らないサイズ感と1500Wの高い定格出力は大きな魅力。わずか約1時間でフル充電なところもありがたい。いろいろな意味で“ちょうど良い”スペックです（円道）

ほぼすべての家電が使える1500Wの定格出力を備えながら、約10.8kgという業界トップクラスの軽さ。さらに毎日使っても10年間使える長寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載。キャンプや日常、防災でも役立つので心強い。

▲別売のソーラーパネルを使えば、外で充電可能。複数のデバイスの同時充電も余裕でこなしてくれる

＜デザイナーズ電源賞＞

■良デザインながら抜群のタフネス

ヨシノ パワー ジャパン
「YOSHINO B600 SST」（9万9000円）

安全性が高い固体電池を使用。デザインも好きで、オブジェっぽい雰囲気があり、出しっぱなしにしても違和感なし。コンパクトサイズですがデジタルデバイスの充電は余裕です（円道）

独自開発した固体電解質を使用し、高温や低温に強い、安全性も高い、耐久性に優れるなどの高品質を実現。最大9台のデバイスに同時に電力を共有できるほどの高出力でありながら、毎日使っても10年以上利用できる。

▲アメリカのデザイン会社が監修した洗練されたデザインも魅力のひとつ。ソーラーパネルとのセットも販売

＜推し活双眼鏡賞＞

■覗きやすさと超広角を両立

ビクセン
「SW8×25WP」（3万5200円）

一般的な双眼鏡は遠くの対象物を大きく見られるのですが、これは大きく見られる上に視界も広い。推しを近くで見つつ、周りの雰囲気も分かるということになりますね（円道）

フェス、スポーツ、観劇などでマルチに活躍する双眼鏡。覗きやすい、超広角という2つのポイントを併せ持ち、広いだけじゃなくてクリアな視界を提供。いつもの楽しみをネクストレベルに引き上げてくるハイスペックアイテムだ。

▲目をつけなくても見ることが可能で、メガネやアイメイクが気にならない。一般的な双眼鏡よりも広い超広角

＜コンパクトスピーカー賞＞

■老舗が作る小さいけど本格派

クリプシュ
「Austin」（1万9800円）

長年の研究開発で培われた技術が小さなBluetoothスピーカーにも注ぎ込まれています。コンパクトながら迫力ある音はさすが。防水防塵仕様なので持ち出せるのもいいですね（円道さん）

約80年の歴史があるアメリカの老舗スピーカーメーカーが作るBluetoothスピーカー。直径約3.8cmの小ささなのに粒立ちの良いクリアな音質。パッシブラジエーターを2機搭載することでより低音を増幅しており、心を揺さぶられるベース音がアウトドアで響く。

▲自転車等にも簡単に取り付けることができ、防塵と防水もばっちり。さまざまなシーンで良い音を楽しめる

>> 特集【GoodsPress Award 2024】

※2024年12月6日発売「GoodsPress」1-2月合併号58-59ページの記事をもとに構成しています

＜取材・文／NOHOHON-PRODUCTION＞

 

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