交通手段に物価、治安まで、クロアチアを旅行するうえで知っておきたい8つのこと
GOTRIP! / 2017年8月7日 6時30分
歴史と自然がつまった絶景の宝庫・クロアチア。
日本人にとって、まだまだ身近な旅先とはいえないものの、「魔女の宅急便」の世界を思わせる世界遺産の町・ドゥブロヴニクの名が広まるにつれて、近年じわじわと人気が高まっています。
今注目のクロアチアを旅行するうえで、知っておきたいこと8つをご紹介します。
・北と南で気候が違う
地図を見ればわかるように、クロアチアは南北に長い国です。そのため、一口にクロアチアといっても、地域によって大きく気候が異なります。
北の内陸部に位置する首都のザグレブや、絶景の自然遺産として名高いプリトヴィツェ湖群国立公園などは、雨が多くやや肌寒いのか特徴。年間を通して、東京よりも若干気温が低いことを想定したうえで、旅の服装を考えたいものです。
一方、クロアチア南部、特にアドリア海沿岸は、温暖で晴天率の高い地中海性気候。首都のザグレブから南下していくと、ザダル周辺ではっきりと気候が変わるのがわかります。
クロアチア旅行では、こうした気候の変化に対応できるよう、調節できる服装を準備することが必要です。
・ハイシーズンの夏は旅行費用がかさむ
クロアチアがもっとも多くの観光客でにぎわうのは、6~9月。なかでも、7月と8月はトップシーズンにあたり、世界各地からクロアチアの美しい風景を求める人々がやってきます。
なかでも、スプリットやフヴァル、ドゥブロヴニクなどのアドリア海沿岸の町はリゾート地として人気が高く、同じ宿泊施設でも、7月や8月の宿泊料金は5月の倍になることも。宿泊施設だけでなく、人気の観光地では、7月ごろになると値上げするレストランも少なくありません。
トップシーズンにアドリア海沿岸を旅行するなら、出費がかさむ覚悟をしたほうがいいでしょう。旅行費用が上がるハイシーズンを避けつつ、気候の良い時期に旅行を楽しみたいなら5月下旬や10月上旬がおすすめです。
・おもな交通手段はバス
クロアチアには鉄道も存在しますが、所要時間が長いうえ、全土を網羅しているわけではないために便利とはいえません。
ザグレブ~ドゥブロヴニク間などの長距離は飛行機を活用するのも手ですが、クロアチアでの交通手段の主役はバス。一部の離島へはフェリーや高速船を利用する必要がありますが、バスにさえ乗ればクロアチアのたいていの場所に行くことができます。
長距離バスのチケットはインターネットでの購入が可能。ヨーロッパのバス予約サイト「Getbybus」では、複数のバス会社の路線を一括して検索・購入することができます。
https://getbybus.com/en/
・オフシーズンの離島は交通手段を事前に確認
オフシーズン(10~5月ごろ)のクロアチア旅行は費用が大幅に抑えられるのが魅力。ただし、オフシーズンにクロアチアの離島を訪れる場合は、事前に交通手段のスケジュールを確認しておくことが大切です。
というのも、オフシーズンになるとフェリーや高速船の便が少なくなるため、希望の日時に希望の場所へ移動できるとは限らないからです。事前に交通手段のスケジュールを調べておかないと、現地に着いてから「移動したい日はフェリーや高速船の運休日だった」、「午前中に移動の予定が、午後にしか便がなく観光する時間が取れなかった」という事態になりかねません。
あらかじめ運行予定を調べておけば、そういった残念な事態は避けられます。
・通貨はクーナ
クロアチアは、EUには加盟しているものの、2017年7月現在、自国通貨のクーナを維持しています。ユーロ圏からの旅行者が多い観光地のレストランなどではユーロが使えることもありますが、クロアチアを旅する以上、クーナは不可欠です。
1クーナはおよそ18円。クロアチアに到着したら、ATMで現地通貨を引き出すか、空港や町なかの両替所でクーナを手に入れましょう。
・物価はまだら模様
「クロアチアの物価は高いのか、安いのか。」これは、一言では答えられない質問です。
クロアチアでは、スーパーで購入する食料品やバスの運賃等、現地の庶民が消費するモノやサービスの価格は総じて日本よりも安いですが、観光地のレストランでの食事など、贅沢にあたるものは日本よりも高くつくことが少なくないからです。
宿泊に関しては、オフシーズンに旅行すれば日本よりも安く感じられるものの、ハイシーズンとなると割安感はほとんど感じられません。
「クロアチアは物価が安い」と紹介している記事もありますが、旅行にかかわる出費に限定すれば、交通費以外は日本と同程度と思ったほうがいいでしょう。ただし、物価が高いことで有名なドゥブロヴニクの観光エリアでは、日本以上の出費を覚悟する必要があります。
・治安は良好
海外旅行となると、やはり気になるのは治安。クロアチアはヨーロッパのなかでも治安が良い国で、貴重品の管理に気を付ける、夜遅くに一人で出歩かないといった当たり前のことを心がけていれば、これといった不安なく旅行ができる国です。
筆者は女一人で2週間クロアチアを周遊しましたが、安全面での不安を感じるような瞬間は皆無。女性でも安心して旅行が楽しめます。
・英語の通用度は高い
「英語は通じるのかな?」そんな心配も無用です。クロアチアは英語の通用度が高く、観光施設やホテル、観光地のレストランのスタッフに英語が通じるのはもちろんのこと、バスのドライバーやスーパーのレジ係でも、簡単な英語なら通じることがほとんどです。
ある程度の英語ができる人なら、クロアチア旅行でコミュニケーションに困る場面はほぼないといえるでしょう。
これから日本からの渡航者がますます増えるであろう、クロアチア。一度行けば、その美しい風景の数々は絶対に忘れられないはずです。
ポイントを押さえて、素敵な旅の思い出を作ってくださいね。
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
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