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ファーストサマーウイカ、多彩な活躍も「私は平均的な人間」…テレアポOL時代の好成績、結婚生活、芝居への思い語る

スポーツ報知 / 2025年1月11日 10時0分

お笑いコンビ・ヤーレンズのファンで「休みの日はライブを見に行っている」と明かしたファーストサマーウイカ(カメラ・堺 恒志)

 女優でタレントのファーストサマーウイカ(34)が、ドラマやバラエティー番組などで多才ぶりを発揮している。昨年のNHK大河ドラマ「光る君へ」での清少納言役の好演により注目を集める中、12日スタートのテレビ朝日系「フォレスト」(ABC制作、日曜・後10時15分)ではおとなしげなホテルマン役で新たな一面を見せる。自身を「平均的な人間」と分析し、「欲求の果てがない」という芝居への思いを語った。(奥津 友希乃)

 機転の利いたトークと、その場の需要や役割を的確にくみ取る柔軟性で多方面から引っ張りだこだ。

 取材でも「報知さんって両国にあります? この前、(大ファンの)奥田民生さんのライブで国技館に行ったら、隣にあるのを見つけて『報知新聞さん、ここにあるんだ!』って思ったんです。すごく雰囲気のいい場所ですよね」。本人にとっては自然なことかもしれないが、目の前の相手に合わせた何げない会話がうれしい。

 視聴者の共感を誘う“毒舌関西弁キャラ”と、本名の「初夏(ういか)」にちなんだインパクトのある芸名で、彗星(すいせい)のごとくバラエティー界に現れた―。そんなイメージも強いが、出発点は芝居と音楽だ。

 地元・大阪で5年の劇団活動を経て、13~14年に「BiS」でアイドル、15~19年に「BILLIE IDLE(R)」で音楽活動。その後、トークバラエティーでブレイクした異色のキャリアを持つ。

 「物心ついた頃から舞台に立つことに興味がありました。アイドルになったのは、上京して初めて見つけたオーディションだったから。それに(選考会場だった)エイベックスを見てみたい! という軽い気持ちもあって(笑)。学生時代からバンドをやっていたし、舞台上で表現するという意味では、芝居もアイドルも音楽活動も地続きでした」

 下積み時代はアルバイトや、OLも経験した。「フルタイムでテレアポ(電話営業)をしていて、基本給と成約になったら歩合が出るんです。しゃべりに特化した仕事なので成績は…よかったですね。1か月の給料分くらいを歩合で稼ぐこともありました」。軽快な話術をもってすれば納得だ。

 バイト経験は、出演するドラマ「フォレスト」でも生きた。大手ホテルの従業員で、主人公(比嘉愛未)の良き理解者のいとこ役を演じ「今まで経験がないくらい控えめな役柄で、内面の共通点はほとんどない」と分析。直後に「一つ、共通点ありました!」とはっとした表情を浮かべた。

 「ワインをサーブするシーンで『すごいうまいですね?』と言われて。昔、ホテルで結婚式とかの配膳をするバイトをしてたので、振る舞いを体が覚えていたようで。昔取った杵柄(きねづか)です」

 記者は、ウイカの視野の広さやサービス精神を現場で目にしてきた。とあるイベントでは、骨折して包帯姿の報道クルーを見つけ、去り際に「お大事になさってください」と声を掛けていた。大河ドラマの取材会では時間がオーバーしても、集まった記者の質問全てに答える神対応を見せた。

 「でも私、基本しゃべり過ぎじゃないですか? 記者の皆さん『文字起こしする方の気にもなれよ~、(音楽雑誌)「ROCKIN’ON JAPAN」の2万字インタビューじゃないんだからさ~』って思ってませんでした!?」。例えツッコミをぽんぽんと繰り出し、謙遜を笑いに変える。

 バラエティー、芝居、歌手、声優と活動は多岐にわたり「オールラウンダー」とも形容される。器用なだけに葛藤もあるようで「永遠のテーマなんですけど、何も極めるものがないというか…。どのジャンルも頑張ったら70点くらいは取れるんですけど」と正多角形のチャートを指で描く。

 心の底では「何かに特化した天才肌の超人や職人に圧倒的な憧れがある」という。群雄割拠の芸能界で自らの武器を「隙間を見つけて入り込む力」と冷静に捉え、「自分は平均的な人間だからこそ、それぞれの平均点を1点ずつでも上げて、『ドラゴンボール』のクリリンじゃないですけど、サイヤ人が泣いて怒るような地球人になりたい」。

 誰に対しても分け隔てない振る舞いから、私生活の交友関係も広そうだが「自分から誰かに連絡をしたり、飲み会を常に主催をするような人間ではないんです」と意外にも基本は一人行動派。15年には、一般男性と結婚し「結婚生活は10年近い。帰った時に誰もいないって寂しさがないし、安心できる場所があるっていう意味で、結婚してよかったなと思いますね」と柔和な笑みを浮かべる。

 多彩な活動の中でも、役者としての飛躍への思いは強い。ピアスを開けてこなかったのも「時代劇に出たかったから」。念願の出演となった大河「光る君へ」では、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いの清少納言役で「はまり役」と大反響を呼んだ。

 「清少納言のように『こんな自分にそっくりな人いたんだ』と魂のつながりを感じる役もあれば、『フォレスト』のような一筋縄ではいかない濃度の高い作品にも出会えるのが、俳優のやりがい。お芝居は苦悩する時間が長いから手放しで大好きとは言えないけど、だからこそ一生かけて突き詰めたい。欲求の果てがないですね」

 ジャンルの垣根を越えた“ウイカ無双”は序章にすぎない。

 ◆ファーストサマーウイカ 1990年6月4日、大阪府生まれ。34歳。高校卒業後、大阪の劇団で活動。2013年にアイドルグループ「BiS」に加入しメジャーデビュー。15~19年、音楽グループ「BILLIE IDLE(R)」で活動。22年、BSテレ東「私のエレガンス」で連ドラ初主演。主な出演作はTBS系「不適切にもほどがある!」、NHK「光る君へ」など。趣味はクレーンゲーム。特技はドラム。

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