中村勘九郎が演じる歌舞伎版「べらぼう」蔦屋重三郎「きらら浮世伝」特別ビジュアル初公開
スポーツ報知 / 2025年1月10日 18時0分
歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助らが出演する2月の歌舞伎座公演「猿若祭二月大歌舞伎」(2~25日)の昼の部「きらら浮世伝 版元蔦屋重三郎魁申し候」、夜の部「人情噺文七元結」の特別ビジュアルが10日、初公開された。
「きらら―は、横浜流星が主演するNHK大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜・後8時)で注目される江戸のメディア王・蔦屋重三郎が活躍する物語。1988年に銀座セゾン劇場で18代目中村勘三郎(当時は勘九郎)さん主演で上演された伝説の舞台が37年の時を経て、歌舞伎となって復活。今回は勘九郎が重三郎を、七之助が遊女お篠を勤める。
公開されたビジュアルは、脚本・演出の横内謙介氏の「勘九郎さんは写楽、七之助さんは歌麿の美人画のようなイメージで!」というアイデアをもとにイメージを膨らませた。
そして、浮世絵をなぞるだけではなく、勘九郎は歌麿や写楽を見出し、時代の先端を駆け抜けた“蔦重”の熱き魂を解き放つかのように咆哮(ほうこう)する姿、七之助は煌(きら)びやかな衣裳に身を包み、どこか思案に耽りながらも空の彼方を見つめる姿が映し出されている。混沌を吹き飛ばす、狂騒と熱気に満ちた青春群像劇に期待が高まる。
「人情―」は、三遊亭円朝の落語をもとにした笑いあり、涙ありの世話物の人気作。腕の立つ左官の長兵衛は、大の博打(ばくち)好きで、女房お兼とのけんかが絶えない。それを見兼ねた娘のお久は一人で吉原へ向かう。娘の孝心に心を入れかえた長兵衛でしたが、吉原からの帰り道、身投げしようとする文七に出会うと…。
左官長兵衛を勘九郎、女房お兼を七之助、長兵衛娘お久を勘九郎の長男・中村勘太郎、手代文七を中村鶴松が勤める。ビジュアル撮影に際して、勘九郎が「家族写真のように撮りたい!」と提案。勘太郎と鶴松の肩を抱く勘九郎に、そっと寄り添い、ほほえむ七之助。和やかで楽し気な雰囲気の家族集合に仕上がっている。撮影とアートディレクションは、永石勝氏が担当した。
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