広島出身・鈴木三重吉の童話集 広島市の図書館と高校生によって生まれ変わる
広島テレビ ニュース / 2024年4月11日 19時30分
広島出身の作家・鈴木三重吉は、数々の名作が掲載された児童雑誌「赤い鳥」の創刊者として知られています。その鈴木三重吉の童話集が、広島市の図書館と高校生の手によって生まれ変わりました。
ことし3月、広島市立中央図書館に集まっていたのは基町高校創造表現コースの生徒たちです。広島市出身の作家・鈴木三重吉の童話集の制作が大詰めを迎えていました。
■生徒たち
「自分が描きたい絵を描くだけじゃ依頼にこたえられないかなって。何か変えたほうが絶対面白いよね」
1918年に鈴木三重吉が創刊した児童雑誌「赤い鳥」。
大正から昭和にかけて、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」や新美南吉の「ごんぎつね」など、数々の名作を送り出してきました。
しかし、読書離れが進み、作品を知る若者は多くありません。そこで図書館は2023年、新たな童話集の制作を開始。高校生に挿絵を依頼しました。
■広島市立中央図書館 石田浩子 学芸員
「どうやったら届くかなと思ったときに、高校生が描いた絵であれば同じ世代の方に届きやすいというか響くのではないか」
生徒たちは学芸員から講義を受け、物語の背景を研究。童話集に掲載する13作品それぞれの扉絵などを約9か月かけてつくりあげました。
「赤い鳥」創刊から100年あまりを経て誕生した童話集。表紙は創刊号の馬に乗る少女を現代風にアレンジし、電車に乗るセーラー服姿の高校生を描きました。
■基町高校2年生 木原結愛さん
「毎日忙しくて読書する時間がとれない中高生も多い。日常の一部に読書する時間がもっと増えたらいいなと思って。この表紙だったら読書苦手だけど私でも読めるかもしれない、読んでみようと思ってほしい」
高校生の手によって新しく彩られた童話集は、広島市立の各図書館や高校などで手に取ることができます。
(2024年4月11日放送)
この記事の動画はこちらから再生できますこの記事に関連するニュース
-
美智子さまの心に刻まれた「でんでんむしのかなしみ」を知っていますか? 童話作家・新美南吉の『ごんぎつね でんでんむしのかなしみ 新美南吉傑作選』4月24日新潮文庫より刊行。
PR TIMES / 2024年4月24日 14時15分
-
"レンブラント"や"ゴヤ" 中世~近代の西洋絵画が並ぶ特別展 東広島市
広島テレビ ニュース / 2024年4月20日 12時2分
-
受験生の味方「赤本」の表紙が変わる! 創刊70周年でデザイン一新
OVO [オーヴォ] / 2024年4月15日 12時0分
-
【蔦屋書店・蔦屋家電】Number_i が表紙を飾る『MAPS JAPAN』創刊号を5/3(金・祝)より独占販売
PR TIMES / 2024年4月11日 10時15分
-
赤本の表紙が変わる!? 創刊70周年でデザインにこめた想い
@Press / 2024年4月10日 15時30分
ランキング
-
1【速報】衆院3補選で自民全敗「納得する」が79% 5月JNN世論調査
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月5日 22時33分
-
2「化学薬品かも」京都駅で不審物みつかりホーム封鎖→その後「忘れ物」と判明し遺失物として返還 連休中の駅が騒然
ABCニュース / 2024年5月5日 20時58分
-
3謎リュックに「四塩化一黄酸」の文字、機動隊が出動…中身は衣類 JR京都駅
産経ニュース / 2024年5月5日 19時4分
-
4河川敷でバーベキューの男性不明…川底から遺体で発見 茨城・日立市
日テレNEWS NNN / 2024年5月5日 17時5分
-
5山火事で410人避難指示 山形・南陽、延焼拡大
共同通信 / 2024年5月5日 20時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください