動物園のサルも暖を…広島県北部で1メートルを超える積雪 11日まで大雪見込み

広島テレビ放送

10日、この冬一番の寒波で広島県内は厳しい冷え込みとなりました。すべての観測地点で氷点下を記録し、県の北部では1メートルを超える積雪となっています。

この冬一番の強い寒気の影響で県内では山地を中心に大雪となりました。10日午後5時の積雪は北広島町八幡で114センチ、庄原市高野で62センチとなっています。

■住民

「すごい降ってて、びっくりしました」

■小学生

Qどれぐらい寒い？

「めっちゃ」

気温もこの冬一番の寒さに。マイナス2.4℃を記録した広島市中区では平和公園の池に氷が張っていました。

安佐南区の西風新都にも雪が積もりました。車は雪を被り、小学生は手に雪をもってうれしそうに学校に向かっていました。

■生徒

「めっちゃ寒い。滑りました。こけました」

■大江芳樹記者

「午前9時の福山市の気温は手元の温度計で氷点下0.3℃。公園の池の水も凍っており軽く押しただけでは割れそうにありません」

マイナス4.7℃を記録した福山市。厚着をして足早に歩く姿が見られました。

■住民

「寒いのを通り越して冷たくて氷の中にいるみたい」

ビニースハウスも影響を受けています。安芸高田市でチンゲンサイを栽培するこちらの農家では。

■農家

「ずり落ちた雪なんですけどこれが全然巻き上がらない。冬でも病気になったりするので適度な換気は必要」

雪で増加するのが、路面の凍結によるスリップ事故です。広島市は、凍結防止剤を散布して対策をとります。それでも起きるトラブル。対応するのがJAFです。朝から依頼が相次ぐなか、向かったのは広島市安佐南区八木です。

■JAF広島北基地　日本 憲孝 班長

「スリップして溝に落ちてしまった」

凍結した路面により下り坂で車がスリップし脱輪していました。

■JAF広島北基地　日本 憲孝 班長

「普段は大丈夫だと思って運転すると凍結がひどい場合少しの傾斜でも車は滑るので、過信せずに慎重な運転を心がけてもらいたい」

寒さがつらいのは人間だけではありません。

■安佐動物公園　梅田拓也さん

「赤ちゃんを抱っこしているところら辺とその左にパネルヒーターが入っているので暖をとっている」

床に設置されたヒーターに、サルたちは気持ちよさそうにしていました。寒さが特に苦手な動物もいます。暖かいときには外で遊ぶカメですが、暖房がついた部屋にこもっています。

気象台によると、北部では11日昼前にかけて大雪となる見込みで、引き続き注意を呼び掛けています。

(2025年1月10日放送)

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