中国映画『無名』、ワン・イーボーが歌う主題歌MV解禁 トニー・レオンとのアザービジュアルも到着

映画『無名』アザービジュアル

　トニー・レオンとワン・イーボーが共演する中国映画『無名』より、ワン・イーボーが歌う主題歌「無名」のMVが解禁。併せて、トニーとワンが向き合うアザービジュアルが到着した。

　本作は、第二次世界大戦下の上海を舞台に、中国共産党、国民党、日本軍の間で繰り広げられる名もなきスパイたちによる一進一退の攻防戦を描いたスパイ・ノワール。

　主演は、『花様年華』（2000）で第53回カンヌ国際映画祭 最優秀主演男優賞を受賞し、近年は『シャン・チー／テン・リングスの伝説』（2021）にも出演した香港スター、トニー・レオン。そして、もう一人の主役として出演するのは、中韓合同ユニット「UNIQ」のメンバーとしてデビュー、さらに俳優としてテレビドラマ『陳情令』（2019）でブレークした若手俳優のワン・イーボー。本作でついに映画初主演の座をつかみ、次々と主演作が公開され、第20回映画チャンネル メディア大賞にて、主演2作目となった『長空之王』（原題、2023）と共に主演男優賞を受賞している。

　監督は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海』（2016）を手掛けたチェン・アル。本作では脚本と編集も担当し、長編4作目にして手がけたこの脚本にトニー・レオンもほれ込み出演を決めた。そして、去年の11月に行われた中国映画界最高の賞とされる第36回中国映画金鶏賞にて作品賞、主演俳優賞を始め8部門にノミネート。映画初出演となったワン・イーボーは助演男優賞にノミネートされた。そして、トニー・レオンが主演俳優賞、チェン・アル監督が監督賞と編集賞の3冠受賞に輝いた。

　このたび、ワン・イーボーが歌う主題歌「無名」のMV（日本語字幕付き）が解禁。美しく重厚な本編映像から始まり、チェン・アル監督を中心にした各豪華キャストとのやり取りが、ワン・イーボーの澄んだ歌声と共に映し出されている。映像の最後は「観衆を尊重し 観衆を侮（あなど）ってはいけない」という、チェン・アル監督からのメッセージで終了。なお同主題歌の作詞は、監督のチェン・アル自らが手掛けており、名を知られないまま亡くなったスパイたちへの悲哀を歌ったものとなっている。

　併せて解禁されたアザービジュアルは、汪兆銘政権の諜報員フー（トニー・レオン）と、その部下であるイエ（ワン・イーボー）が互いに向き合う姿を収めたもの。作品の舞台となった上海租界を背景に、中央には「信じるか、裏切るか」というキャッチコピーが添えられている。果たして同じ組織の上司・部下として暗躍する2人は、どのような運命を辿るのか？　美しい画面構成の映像と共に、最後に待ち構える衝撃のラストにも注目だ。

　映画『無名』は、5月3日より全国順次公開。

　主題歌「無名」の歌詞全文は以下の通り。

＜主題歌「無名」歌詞＞

■主題歌「無名」（歌：ワン・イーボー／作詞：チェン・アル／作曲：リー・チャオフイ）

君に名前はない きちんとした身なりで
落ち着き 無言で 闇夜に生きている
贅を尽くした 騒々しい租界 殺気に満ちた 無音の過去
ほんの一瞬の あらゆる幻影は この制圧された 租界にある
群がるように 野心家たちが行き交い
群がるように 無名の者たちが 集まっては去って行く
全ての出来事は 鏡の中にあると 君は言ったけど
そこには何一つ 存在しなかった

もう一度 待ってみないか 制圧されたあの時は二度と来ない
もう一度 待ってみないか 熱に浮かされていた あの時は二度と来ない
もう一度 一緒に待たないか

贅を尽くした 騒々しい租界 君も孤立無援
殺気に満ちた 無音の過去 君もまた過去
ほんの一瞬の あらゆる幻影は この制圧された 租界にある
群がるように 野心家たちが行き交い
群がるように 無名の者たちが 集まっては去って行く
全ての出来事は 鏡の中にあると 君は言ったけど
そこには何一つ 存在しなかった

もう一度 待ってみないか 制圧されたあの時は二度と来ない
もう一度 待ってみないか 熱に浮かされていた あの時は二度と来ない
もう一度 一緒に待たないか 名もなき者が 光り輝くその日まで