『サラリーマン金太郎』1999年版ドラマキャストたち 今は亡き名優たちから“通販王”となった男まで

金太郎のライバル演じた俳優は、大病経て“通販王”に

■保阪尚希

　俳優の保坂尚希が演じていたのは、ヤマト建設社員で金太郎のライバルとなる鷹司誠士。鷹司は第3期にはヤマト建設の社長にまで成り上がるというキャラクター。

　本シリーズのキーパーソンの1人をスマートなたたずまいとクールな芝居で演じきった保坂は、2000年には『多重人格探偵サイコ/雨宮一彦の帰還』（WOWOW）で主演を務めたほか、タレントとしてもバラエティ番組にも出演。しかし同年に、腹膜炎による内臓破裂で一時危篤状態に。手術で一命をとりとめて以降は、フードアナリストやジュニア野菜ソムリエなどさまざまな資格を取得。会社を設立し通販コンサルタントとしても活動している。

■津川雅彦

　金太郎から命を救われたことをきっかけに、彼をヤマト建設に入社させた代表取締役会長・大和龍之介を演じたのは、2018年に亡くなった津川雅彦さん。芸能一家の一員として1945年に子役としてスクリーンデビューした津川さんは、映画やテレビドラマの名作に数多く出演した。

　『サラリーマン金太郎』シリーズ出演以降も『相棒』シリーズ（テレビ朝日系）『華麗なる一族』（TBS系）映画『HIGH＆LOW THE MOVIE2 END OF SKY』などの作品に出演。またマキノ雅彦名義で『寝ずの番』『次郎長三国志』『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』といった3本の映画を監督している。

■水野美紀

　金太郎の亡き前妻・明美と保母の瞳の2役を演じていたのが水野美紀。本作への出演後は、2001年に『恋人はスナイパー』（テレビ朝日系）で内村光良と共に主演を務めたほか、近年は『奪い愛、冬』（テレビ朝日系）『探偵が早すぎる』シリーズ（読売テレビ・日本テレビ系）『M 愛すべき人がいて』（テレビ朝日系）などのドラマでコミカルな演技も披露。2015年は大河ドラマ『べらぼう』（NHK総合ほか）や12日スタートの『フォレスト』（朝日放送・テレビ朝日系）にも出演している。