【パリ五輪 6/7日の見どころ】無敵の女王・レスリング須崎が出陣。文田は40年ぶりの金メダルなるか。スポーツクライミング・スケボーパークにも期待

スポーツクライミング
6日 17:00～女子複合準決勝ボルダー

前日の男子は安楽・楢崎が1位・2位と好調なスタートを切ったスポーツクライミング。本日行われる女子複合のボルダー部門には東京五輪銀メダルの野中生萌（みほう）と森秋彩（あい）の2人が出場する。

前回銀メダルの野中はもちろん、森もメダル候補のひとり。小学生でクライミングを始め、12歳の時に出場したリードジャパンカップで史上最年少優勝を飾ると、その後も同大会で7度の優勝するなど順調にキャリアを積み重ねた。22年のワールドカップ・リード種目では、東京五輪金の“女子最強クライマー”ヤンヤ・ガンブレットを抑え優勝。今やリード競技の第一人者として牽引している。

制限時間内にコースをいくつ登れたかを争う「ボルダー」と制限時間内にどれだけ高く登れるかを競う「リード」の2種目があるが、ボルダーを得意としているのが野中でリードを得意とするのが森。競技ごとの2人の個性にも注目したい。

参考記事
・ スポーツクライミング、ボルダー課題の難しさに驚きの声「こんなに落ちるものなのか」｜読売新聞
・ 野中生萌「上のメダル目指す」　クライミング女子複合｜共同通信
・ スポーツクライミング 森秋彩(もり あい)選手とスポンサー契約を締結｜PR TIMES

レスリング
6日 18:07～女子68キロ級敗者復活戦第2試合
6日 18:14～男子グレコローマンスタイル77キロ級1回戦
6日 18:14～女子50キロ級1回戦
7日 2:11～男子グレコローマンスタイル60キロ級決勝

レスリング女子68キロ級に出場した尾崎野乃香は初戦を32秒で勝利と順調なスタートを切ったが準々決勝で東京五輪銅のジュマナザロワに敗れた。そのジュマナザロワが決勝に進出したため敗者復活戦進出の権利を得て、気持ちを切り替え銅メダルに挑む。

東京五輪のグレコ60キロ級・文田健一郎は決勝に進出。準決勝では得意の反り投げも炸裂、グレコローマンスタイルの日本勢にとっても40年ぶり、そして本人も前回銀の無念をはらすため、悲願の金メダル獲りを目指す。

男子グレコ77キロ級には日下尚が登場。日下は昨年の世界選手権の準決勝で世界王者・マフムドフに敗れ銅メダル。しかし今年アジア選手権でそのマフムドフを破り優勝。世界王者に勝ったことで日本勢として初めての世界ランキング1位になった。パリ五輪には第1シードとして挑む。小中学校時代は相撲をやっており、すり足と四股で鍛えた足腰で金メダルを目指す。

女子50キロ級で東京五輪の金メダリストに輝いた須崎優衣が連覇に挑む。15歳で国際大会にデビューし18歳で世界王者に輝くと、オリンピックと世界選手権で合計5度、世界の頂点に立った。国際大会は24大会連続優勝でいまだ外国勢には無敗の94連勝中。特に22年の世界選手権では全試合無失点の圧倒ぶりで、失点するとそれがニュースになるほど。このパリでも優勝し、目標とする伊調馨以来の4連覇への通過点とすることはできるか。

参考記事
・ レスリング女王・須﨑優衣「一番へのこだわり」と勝負強さの原点。家族とともに乗り越えた“最大の逆境”と五輪連覇への道｜REAL SPORTS
・ 牛小屋を改装した土俵から五輪へ　「普通の子」がレスリング世界ランク１位になるまで｜スポーツ報知
・ レスリング女子68キロ級・尾崎野乃香が敗者復活戦進出！無念の敗戦から5時間…銅メダルの可能性残った｜スポニチアネックス

スケートボード
6日 19:30～女子パーク予選

今や“スケボー王国”といっていい日本スケボー勢。男女で金2・銀1を獲得したスケートボード・ストリートに続き、東京で金・銀を獲得した女子パークがスタートする。

女子パークも強力なメンバーがそろっている。
東京五輪金で連覇を目指す世界ランキング3位の四十住（よそずみ）さくら。東京で銀メダルを獲得した時は弱冠12歳11か月、史上最年少のメダリストにして昨年の世界選手権王者・世界ランキング1位の開心那（ひらき・ここな）。世界選手権銀メダルで日本選手権3連覇王者の草木ひなのが5位。万全の態勢で表彰台独占を狙う。

ちなみに、世界ランキングにはほかに2位にオーストラリア代表アリサ・トルー、4位のイギリス代表スカイ・ブラウンはいずれも母親が日本人。6位にも日本の長谷川瑞穂が入っており、日本人と日本をルーツに持つ選手がトップ6を占めている状況だ。

参考記事
・ スケボー開らメダル狙う　五輪第12日見どころ｜共同通信
・ 「泣きじゃくり、抱き抱えられた選手も」あれから3年…前回金メダルのスケボー女子がパリ五輪予選でさらに“劇的な進化”のワケ〈世界ランクTOP10に4人も〉｜文春オンライン

アーティスティックスイミング
7日 2:30～チームフリールーティン

チーム・テクニカルルーティンでスタートしたアーティスティックスイミングはチーム・フリールーティンに挑む。 ルールを大幅に変更した今大会、当初日本の技術に対して低い評価がつけられ6位となったものの、日本陣営が既定の8万5000円を支払い抗議するとこれが認められ、得点が大幅アップ。順位も3位に上昇した。

フリールーティンは世界水泳で銀メダルになるなど日本の得意種目。中国・スペインという2強の牙城にどこまで迫れるか。

参考記事
・ ＡＳの有料の抗議制度が「金取るなよ」とＳＮＳで話題、８万５０００円で日本が６位から３位に｜読売新聞
・ ＡＳ日本代表、プロテスト成功で失意の６位→３位発進に！　抗議は１回約８万５０００円、新ルールの怖さ改めて露呈…パリ五輪｜スポーツ報知

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