【パリ五輪 7/8日の見どころ】金メダルを狙うやり投げ・北口榛花が登場。133連勝の女子レスリング・藤波朱理は金メダルなるか？

陸上
7日 14:30～混合42.195キロ競歩リレー
7日 17:05～男子走り高跳び予選
7日 17:15～女子100メートル障害予選
7日 17:25～女子やり投げ予選
7日 19:45～女子1500メートル敗者復活戦
8日 2:05～男子110メートル障害準決勝
8日 3:10～男子200メートル準決勝
8日 4:43～男子3000メートル障害決勝

陸上は今回初採用となる混合42.195キロ競歩リレーが行われる。計42.195キロを男女が交互に2度ずつ歩くリレー形式の新種目だ。
日本の競歩は前回の東京五輪の男子20kmでで銀・銅と2つのメダルを獲得、今回もメダルこそなかったものの2人が入賞と得意種目だ。今回、女子の岡田久美子と柳井綾音の2人はリレーに専念するため個人種目の女子20kmを辞退するなどリレーに必勝を期しており、好成績が期待される。

参考記事
・ 競歩、川野将虎「2人で上位を」　混合団体のペア発表、練習公開｜共同通信
・ 【競歩】岡田久美子と柳井綾音　女子20キロ競歩の出場を辞退「男女混合リレーに専念するため」｜スポニチアネックス

女子やり投げの北口榛花にはメダルの期待がかかる。北口は昨年の世界選手権で金メダルを獲得。これは、日本女子陸上界のトラック・フィールド種目で初の快挙だった。 北口は東京五輪で入賞を逃した悔しさから、よりパワーアップ。23～24年には11連勝をマーク。陸上競技の世界最高峰シリーズ戦「ダイヤモンドリーグ」では22年の参戦以来、すべて3位以内という安定感で通算8勝を挙げている。

グラウンドやフォーム、メンタル面などの些細な要因に左右されやすい投てき競技ではあるが、北口が金メダルに限りなく近い位置にいるのは間違いない。

参考記事
・ 「意識の高さ」高校時代から＝２大会連続出場の北口選手―陸上・女子やり投げ〔五輪〕｜時事通信
・ 北口榛花にメダル期待のやり投げ、記録に「追い風参考」はない…風を味方につけるための「最適角度」は｜読売新聞
・ 女子やり投げで北口榛花がV　陸上国際大会、4戦4勝｜共同通信

また、男子110メートル障害準決勝に出場する村竹ラシッドと泉谷駿介、男子200メートル準決勝に出場の鵜沢飛羽、男子3000メートル障害決勝の三浦龍司など好成績が期待される選手は多い。

参考記事
・ 【陸上】鵜澤飛羽は20秒33で準決勝へ「末續慎吾さんの日本記録を超せるように」　100m王者ノア・ライルズと同組で快走｜日テレNEWS NNN
・ レース前に有力選手とペースについて会話、決勝進出の三浦龍司「駆け引きができている」｜読売新聞

レスリング
7日 18:00～女子50キロ級敗者復活2回戦
7日 18:42～女子53キロ級1回戦
7日 19:03～男子グレコローマンスタイル67キロ級1回戦
8日 2:11～男子グレコローマンスタイル77キロ級決勝

60キロ級で文田がグレコ40年ぶりとなる金メダル、女子68キロ級の尾崎野乃香が銅メダルを獲得し幸先のいいスタートを切った日本レスリング。77キロ級の日下尚も決勝に進出、金メダルに挑む。朗報の一方で10年間無敗の金メダル候補・50キロ級須崎優衣が1回戦で敗戦するという衝撃の“事件”もあり、改めて勝負の怖さを思い知らされた。その須崎は敗者復活戦に進み、銅メダル獲得を目指す。

女子53キロ級に出場する藤波朱理は中学生の時の2017年6月に敗れて以来ここまで7年間、国内外の公式戦で負け知らずの133連勝中だ（東京五輪は年齢の問題で出場資格なし）。昨年の全日本選抜で東京五輪の代表だった志土地（旧姓・向井）真優に勝利するなどして圧倒的な強さで代表の座をつかんだ。
藤波はオリンピック4連覇・189連勝の記録を持つ伊調馨に師事。得意のタックルを武器に「攻めのレスリング」で金メダルを手にしたい。

男子グレコ67キロ級の曽我部京太郎は昨年の世界選手権で東京五輪の王者ゲラエイと対戦し、追い詰めるものの客席からペットボトルが投げ込まれるアクシデントがあり中断、結局10-11の1ポイント差で敗れ代表の座を逃した。その後今年4月のアジア予選で出場枠を獲得、初の代表の座をつかんだ。「日本中の人に夢と希望を与えたい」と意気込む曽我部、王者にリベンジし金メダル獲得で我々に夢と希望を与えてほしい。

参考記事
・ 【レスリング】須崎優衣　敗者復活戦進出決定 “海外選手への94連勝”は初戦で途絶えるも思いがけないところからメダル獲得のチャンス｜日テレNEWS NNN
・ １３３連勝中の「驚異の少女」　女子レスリング藤波朱理　その強さの秘密｜47NEWS
・ 【レスリング】結束固い〝チーム四国〟 パリ五輪金メダルへたぎる思い「全員でスターになる！」｜東スポWEB
・ オリンピック:レスリング曽我部京太郎、攻め貫きパリ五輪切符…「金を取るための第一段階」｜読売新聞

自転車・トラック
7日 19:45～男子スプリント予選 7日 20:31～女子ケイリン1回戦

自転車の男子スプリントに出場する太田海也は高校時代はボート部。卒業後の2021年に競輪の養成所に入り、わずか3年でオリンピックの舞台に立つことになった。昨年の杭州アジア大会では男子短距離で2冠。驚異のスピードで成長を続ける男がこのパリでも輝きを見せるか

また、女子ケイリンに出場する佐藤水菜は21・22年の世界選手権の女子ケイリンで銀メダル、23・24年のネーションズカップでが女子ケイリンで金メダルを獲得している。本業のガールズケイリンでは23年の賞金女王にも輝いた。

若さと勢いでメダルを狙う日本代表に秘密兵器も投入される。レーシングカー開発に長年携わる企業が開発の、徹底して空気力学を突き詰めた特注自転車だ。空気抵抗と空力の効率にこだわり、市販価格は税別1985万円。超高額自転車のアシストで金メダルを狙う。

参考記事
・ パリ五輪自転車代表が会見　太田海也「メダルは取れる」｜共同通信
・ 佐藤水菜選手「父と同年代の男性たちに圧勝できるのも快感だった (笑) 」 自転車競技にハマったきっかけ｜ananweb
・ 1985万円自転車で「金」を　日本、チェーンやギアを左配置｜共同通信

スケートボード
7日 20:23～男子パーク予選

ストリートは男女で金2個・銀1個、パークも女子が銀を獲るなど日本勢がメダルを独占する勢いのスケートボード。男子パークは永原悠路が出場する。

男子パークはスピードやエアの高さが加点対象を大きく左右するため、身体能力で劣る日本人選手には不利な種目。その中で日本勢唯一の出場となった永原は世界ランク17位と健闘している。

永原は東京五輪の出場を逃した直後の21年に右大腿骨開放骨折に見舞われた。骨が皮膚を突き破って露出するほどの大けがにスケボー人生の終わりも意識し、自暴自棄になった時期もあったそうだが、テレビ観戦した五輪で、男子パークの日本勢が決勝にも進めなかったのを見て「自分がやるべきだ。自分ならできる」と決意、パリの舞台へとたどり着いた。どん底を経験した男の意地を見たい。

参考記事
・ 競技人生の危機から五輪へ　スケボー・永原悠路、誓いを胸に｜I共同通信
・ 大腿骨が皮膚を突き破り…スケボー“命懸けの金銀” 14歳吉沢恋&15歳赤間凜音だけじゃない壮絶故障歴｜日刊ゲンダイDIGITAL

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