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採用を頑張っても若手がどんどん辞めていく……企業が今すぐ確認すべき3つの要素

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月16日 9時0分

 人間関係は歯車同様で、育ってきた環境や時代が異なる同士の行動や思考は最初からうまく?み合うはずがありません。調整しないままにむりやり回し続けると、あっという間にその人間関係は崩壊してしまうのです。

(3)脆弱なストレス耐性

 「将来成功したいから」「使命感」といった動機で、プライベートを犠牲にして熱心に仕事をし続けることが当たり前とされた時代はかなり昔のことです。

 現代の若者は、時間外労働や休日出勤などの長時間労働で自分を犠牲にすることを望まないのはもちろん、労働時間が長時間に及ばない場合でも、ストレスを感じることに非常に敏感です。

 そのため「自信がない」「プレッシャーがある」いった不安や恐れを感じながら、自分の健康や安全を危険にさらしてまで熱心に働こうなんてこれっぽっちも思いません。自分の身に危険信号が点滅すると即回避しようとするのです。「自分の身を犠牲してまで働く意味なんてない。そうなる前に辞めたほうがマシだ」と考える傾向にあります。

 その一方で、ホワイト過ぎてやりがいをなくす、ホワイト離職も話題になったのですから、塩梅(あんばい)が難しいですよね。

●どうすれば食い止められるか 企業に求められる3つのアクション

 不景気時代や就職氷河期を生き抜いた世代からすれば「ただの甘えだ!!」「仕事をなめるな!!」と激怒したくなるかもしれませんが、多様化の令和時代に一昔前の価値観は全く通用しません。

 それでは、どうやったら若者の早期離職は止められるのでしょうか? 会社としてどういった点に着目して対策や見直しをすべきか、それぞれのポイントを見ていきましょう。

心理的安全性を重視する

 心理的安全性とは、組織の中で自分の意見を不安なく表現できる状態のことです。心理的安全性の高い組織では、自分の発言が否定されることがないため、メンバー間での意見交換が活発になり、コミュニケーションが良好になります。

 また、失敗しても非難されたり責められたりしないという安心感が組織全体で共有されているため、積極的にチャレンジできる環境なのです。心理的安全性の確保できている会社こそ、若手社員がモチベーション高く成長していける組織になります。

キャリアイメージができることが大事

 若手社員が自身のキャリアパスを見据えるためには、明確なキャリアプランが必要です。

 会社の中長期ビジョンを示していくことで、従業員は会社がどのように成長していくのか理解できます。そして、それにあわせて「自分たちはどのように成長できるのか」とキャリアプランをデザインできるため、結果として若手社員が成長できる組織の環境が整っていきます。

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