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ファミマ、「最高!プリンスイーツ」シリーズが好調 なぜプリンをサンドしようと考えたのか

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月6日 6時30分

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どんなプリンなのか

 ファミリーマートが3月19日に発売した「最高!プリンスイーツ」シリーズが好調だ。販売開始から13日間で累計400万食を突破している。

 ファミマは同シリーズを「プリンの進化系スイーツ」として打ち出している。発売したのは全4種で、固めのプリンとホイップクリームをふわふわ生地でサンドした「プリンサンド」(268円)や、タルトにカスタードとドーム型のプリンをのせた「プリンタルト」(298円)などがある。スイーツの流行や見た目のインパクトを踏まえて開発した。

 商品開発担当者によると、過去にヒットした「ファミマ・ザ・クレープ」や「生コッペパン」が開発のヒントになっているという。生コッペパンシリーズは、23年2月に発売してからの累計販売数が1億2000万食を突破している。消費者はコッペパンに対して、「パサついてガサガサした舌ざわり」「具がない部分がパサパサしておいしくない」といったイメージを抱いていた。そこで、しっとりもちっとした触感とすることで、ヒットにつなげた。

 同社は「誰もが一度は食べたことがあるけれど、その中にどこか新しさを感じられるもの」が支持される要素だと分析。王道のプリンにファミマらしいトレンド感や新しさを加えるような視点を大切にしながら開発した。

 ユニークな食べ方を提案するため、開発担当者はプリンとスイーツのさまざまな組み合わせを試すことに。その結果生まれたのがプリンタルトとプリンサンドだった。「おいしい組み合わせ」に加え、そのまま手で食べられるような「食べやすさ」も追求した。

●なぜスイーツを強化するのか

 ファミマはスイーツを24年度の戦略カテゴリとして位置付けている。同社執行役員の島田奈奈氏は「スイーツのファミマを目指す」と意気込む。

 背景にあるのは、ファミマの来店目的の上位にスイーツ系商品がランクインしていることだ。同社が7000人近い消費者を対象に独自調査を実施したところ、来店目的の1位は「おむすび」、2位は「パン」、3位は「デザート」、4位は「清涼飲料」、5位は「菓子・アイスクリーム」という結果に。

 スイーツの強化により、消費者が求める「癒し」や「リラックス」効果を提供する。また「あのスイーツが食べたい」という目的買い来店を増やし、客数アップにつなげたいという狙いもある。

 ファミマは今後、途切れることなく話題になるようなスイーツ系商品を発信し続けるとしている。菓子系だけでなく、砂糖・甘味料不使用のスイーツ飲料を展開したり、果実感・甘口系種類の品ぞろえを拡大したりといった商品展開を予定している。

 最高!プリンスイーツは、ファミマが新たに展開するPB「ファミマルSweets」の商品でもある。前出の島田執行役員は、同社のスイーツが競合他社と比べて「勝っているとは言えない」という認識を示している。

 好調なプリンの販売を追い風に、「スイーツのファミマ」としての地位を築けるか。

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